普段使う言葉に異なる読みかたが存在する場合があるのをご存知ですか? 「憤る」という言葉もそのひとつです。「いきどおる」と読む人が大半だと思いますが、それ以外の読みかたを答えられますか?

■「憤る」って何と読む?

Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女621名を対象に「憤る」の「いきどおる」以外の読みかたについて調査を行ったところ、全体で85.8%が「分からない」と回答。

なんと、ほとんどの人が「いきどおる」以外の読みかたを知らないことが判明しました。

関連記事:「漸く」の正しい読み方、約6割が勘違いしていると判明 絶対一度は口にしているが…

■「むずかる」と読む場合も

なお、「憤る」の「いきどおる」以外の読みかたは「むずかる」。

編集部の調査では全体で14.1%の人が「分かる」と回答していました。

関連記事:「漸く」の正しい読み方、約6割が勘違いしていると判明 絶対一度は口にしているが…

■「憤る(むずかる)」の意味は…

「憤る(むずかる)」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。

(1)子供の機嫌が悪く、泣いたりすねたりする。
例:赤ん坊が憤る

(2)機嫌が悪くなる。ぶつぶつ小言をいう。
例:心知れる人々は、あな憎、例の御癖ぞ、と見たてまつり憤るめり〈源・明石〉
あまり耳慣れない言葉ですが、おもに乳幼児が不機嫌になるという意味を持ちます。また「憤る(むずかる)」は、「難しい(むずかしい・むつかしい)と同語源。

類義語は「ぐずる」で、こちらの意味については「機嫌が悪くて泣いたりすねたりする」「素直に納得せず、無理を言って困らせる。ごねる」と記載されています。

関連記事:「抑」って何と読む? よく聞く“4文字の言葉”なのに正解者は約4割…

■「憤る(いきどおる)」の意味は…

合わせて「憤る(いきどおる)」の意味も一緒に確認しておきましょう。

(1)激しく腹を立てる。憤慨する
例:無策な行政を憤る

(2)気持ちがすっきりしないで苦しむ。
例:憤る心の内を思ひ延べ〈万・四一五四〉

「憤る(むずかる)」と「憤る(いきどおる)」。字は全く同じでも、読み方が変わると意味が異なります。知らなかった人は、ぜひこの機会に覚えておきましょう!

(文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ

【調査概要】

方法:インターネットリサーチ

調査期間:2024年11月6日~2024年11月11日
調査対象:全国10代~60代の男女621名