年末年始は、新しい目標を立てるのにぴったりの時期ですよね。今回は、将来に向けて賢くお金を管理する方法をご紹介します。

ファイナンシャルプランナー・飯村久美先生のアドバイスをもとに、自分のお金について考えてみませんか?

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家計を見直しライフプランを立てよう
「新NISA」や「iDeCo」と上手に付き合おう
物価高に負けない!年末年始の節約術

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家計を見直しライフプランを立てよう

2024年も残りわずかとなりましたが、年末時期に家計を見直す際にやるべきことはありますか?

年末は、この1年間のお金の使い方を振り返るのによい時期です。まずは、今年どのくらい貯蓄ができたのかを調べてみましょう。普通預金や定期預金、NISAなど、お持ちの金融商品の残高が1年前とどう変わっているかを比較します。

総合的にみて、貯蓄できた額はいくらでしたか?もし、来年はもう少し貯めたいなと思った場合は家計を見直してみましょう。

食費やお小遣いは予算を決めるといいですよ。また、お給料が入ったら、生活費として使う前に一定額を貯蓄に回す仕組みを作るとよいでしょう。

年代別お金との付き合い方を教えてください。

20代はお金の基礎をしっかり固める時期。キャッシュレス決済が多くなった今、クレジットカードの引き落としが翌月以降のこともあり、1カ月の収支がどうなっているのかわからないことも。家計簿アプリなどで管理をして、収入の10%は貯蓄に回しましょう。実家暮らしなら20%以上でも無理なく貯蓄できそうです。

30~40代はシングル、既婚、子育て世代などで異なりますが、たとえばマイホームや教育費などのライフイベントのために積み立てをしていきましょう。子どもが18歳になるまでに300万円を貯めるなら、毎月15,000円ずつ貯金するなど、いつ、どんなイベントに、どれだけ必要かを考えながら、ライフプランを立てることが大切です。

50代からは、退職や老後の暮らしが見えてくる時期。いつまで働くのか、年金はいくらかなどを試算し老後資金の準備を。子どもが成人すると、家計の見直しもできます。生命保険のダウンサイジング、広い家からコンパクトな住まいへの住み替えなどを検討するケースもあるでしょう。