キヤノン:レンズとカメラの新製品や、参考出品のマルチカメラソリューションを展示[Inter BEE 2024展示レポート]

リモートカメラの大型ファームウェアアップデート

 
  


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CR-N700、CR-N500、CR-N300、CR-N100の各モデルにおいて、今年7月のファームウェアアップデートにより自動追尾アプリケーションの基本機能がカメラ本体に内蔵され購入後すぐに自動追尾機能を利用可能となった。有償ライセンスと比較すると、被写体の位置やサイズのバリエーションなどに制限はあるものの、基本機能で十分なシチュエーションも多いだろう。


自動追尾アプリケーション 製品ページ

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マルチカメラソリューション


複数のリモートカメラをメインカメラの動きに連動させるシステム「マルチカメラ オーケストレーション」の技術展示が行われていた。

1人のカメラマンが使えるカメラの台数を増やすために、AI技術を活用してメインの被写体の上手下手にいる人物を自動検知し、メインカメラとは異なる人物や構図での撮影をサブのカメラが連動して行うというものだ。



サブとなるリモートカメラに、メインカメラと異なる人物や、同じ人物の異なる構図、グループショットなどを設定しておくことで、メインカメラがターゲットとする人物やショットサイズを変更するとサブカメラが連動して他の人物やメインカメラとは異なるショットサイズに変更される。メインカメラのズームデータも共有されるので、メインカメラがズームインするとサブカメラも連動してズームさせることもできる。また、グループショットについては、人の配置が変わるとそれに合わせてズームを行う。

現在、様々なシチュエーションで実証実験を行なっているとのこと。

メインカメラは中央の人物を映している

メインカメラがステージ右手の人物を映すと、サブカメラが連動して中央の人物を映す

メインカメラがズームアウトすると、サブカメラも連動してズームアウトする

サブカメラの1つをグループショットに設定

人物の配置が変わると自動的にズームを行う