『WORLD TAG LEAGUE 2024』ツインメッセ静岡 北館(2024年11月29日)
Aブロック公式戦 ○鷹木信悟&辻陽太vsジェフ・コブ&カラム・ニューマン×
久々に合体技パンピングブラスターがさく裂して、鷹木&辻がコブ&ニューマンを下し、WORLD TAG LEAGUE3勝目を獲得。Aブロックは2点差で全8チームが並ぶ大混戦となったが、鷹木&辻は改めて優勝宣言を言い放つと、その先に来年の1・6大田区大会でのIWGPタッグ王座挑戦を見据えた。
2勝2敗とここまで勝敗五分だった鷹木&辻のL・I・Jコンビ。リーグ戦も後半戦にさしかかる中、3勝1敗と首位タイに立つUNITED EMPIREのコブ&ニューマンとの公式戦を迎えた。NEVER王者の鷹木はニューマンにG1公式戦で敗れており、雪辱戦になった。
序盤は帝国軍が主導権。辻を代わる代わるに攻め立てると、鷹木が登場しても主導権を握らせない。リベンジに燃える鷹木がニューマン相手に猛追に出たものの、突っ込んだ瞬間、コブが横やりを入れて、アスレチックプレックスでぶっこ抜く。さらに、コブのトラースキック、ニューマンのハイキック、フライングショルダー&ローキックのサンドイッチ攻撃で鷹木を追い詰めた。
L・I・Jコンビも連係には連係で呼応。鷹木がニューマンを上手くコーナーに押し込むと、そこに辻が突進し、串刺し攻撃を連続発射する。さらに、フェイスクラッシャー→ジャーマンの連続攻撃から必殺の合体技パンピングブラスターの体勢に。
しかし、またまたコブが横やり。裏落としで辻のジーンブラスターを防ぐと、ニューマンは鷹木のDDTをヘッドスプリングで切り返し、間髪入れずにオスカッターをズバリ。G1公式戦の再現かと思われた。
鷹木はギリギリでキックアウト。体に力が入らずにピンチは続くが、ニューマンにパンピングボンバー固めを繰り出して粘りを見せる。コブの投げ捨てジャーマン、ニューマンのランニングニーを食らっても辻がカットイン。その辻がヒザ蹴りでコブを排除すると、鷹木にゲキを飛ばす。それに鷹木が応えた。孤軍奮闘するニューマンをホイップ式トラースキックで鎮圧。鷹木がパンピングボンバー、MADE IN JAPANとたたみかけると、ついにパンピングブラスターが完璧に決まり、ニューマンを葬った。
11・27仙台大会での公式戦ではチェーズ・オーエンズに苦杯を舐めた鷹木だったが、今宵はニューマンを真っ向撃破。同時にG1公式戦のリベンジを果たした。これでL・I・Jコンビは3勝目。Aブロックは鷹木&辻組のほか4チームが首位タイで並び、それを2点差で4チームが追いかける大混戦の様相に。
パンピングボンバーとジーンブラスターの合体技パンピングブラスターは他のチームに警戒されており、今回のタッグリーグではことごとく防がれてきた。完璧に決まったのは、10・8富士大会以来、実に1ヵ月半ぶり。鷹木はマイクで「今日のフィニッシュ、前回の富士以来だな、成功したの。パンピングブラスター、静岡戦用の技みたいだな」とぼやいて観客の笑いを誘った。
なにとはともあれ、首位タイに立ったのは確か。珍しいダブルマイクで歓声を巻き起こす。辻が「鷹木さんも覚悟ができてるみたいですね。このタッグリーグ、このまま俺たちはAブロックをあと2戦全勝して、熊本の決勝へと駆け上がる。相手はヒロムだろうと、内藤だろうと、勝つのは俺たちだ。そして、トロフィーをこの手に掴みましょう」と誓うと、最後は鷹木が「WORLD TAG LEAGUEのテッペン目指して、龍の如く駆け上っていくぞ!」と宣言して、静岡大会を締めくくった。
バックステージではタッグリーグ後の動きにも言及。リーグ戦の最中に、来年の1・5東京ドーム大会でのIWGPタッグ選手権試合「(王者)グレート-O-カーン&HENAREvsマシュー・ジャクソン&ニコラス・ジャクソン(挑戦者)」が決定したが、それに揃って噛みついた。
辻は「このままこのタッグリーグ一番上まで駆け登ってやる。そして、1・5ヤングバックス、エンパイアどっちになるか知らねえが、俺たちはその先、1・6でタッグのベルト掴み取ってやるよ」と1・6大田区大会でのタイトル挑戦を予告した。
さらに、鷹木は「新日本プロレスに文句があるんだよ。せっかくタッグリーグが開催中なのによ。なんだよ、1・5でエンパイアvsヤングバックスのタイトルマッチが決定しちまうなんて。ずっこけたよ。ふざけんなって。何のために俺たちやってんだ」と苦言。鷹木はNEVER王者として1・4東京ドーム大会ではTEKESHITA KONOSUKEとの防衛戦が決定済み。勝利すれば、翌日のドーム大会で石井智宏の挑戦を迎え撃つことになるが、「ヤングバックスvsエンパイアの勝者と、1・6は優勝した俺と陽太がやるからな」とタイトルマッチ3連戦を見据えていた。
それを実現させるためにもタッグリーグ制覇は絶対条件。次戦となる12・2高知大会ではメインでザック・セイバーJr.&大岩陵平と対戦する。一方、コブ&ニューマンは後藤洋央紀&YOSHI-HASHIと激突する。