【国民年金】「平均受給月額が高い都道府県」ランキング! 第2位は「福井県」、1位は?【11月30日は年金の日】

 本日11月30日は「年金の日」です。「11(いい)30(みらい)」という語呂合わせに由来し、2014年に厚生労働省が制定。この日は、国民一人ひとりが自身の将来の生活設計について考えるきっかけを持つことを目的としています。

 記念日には、全国の年金事務所において年金相談の実施を予定しており、また、11月は「ねんきん月間」と位置づけられているため、公的年金制度の普及・啓発活動を展開しています。

 今回は年金の日に合わせて『【国民年金】「平均受給月額が高い都道府県」ランキング』を紹介します。この結果は政府統計の総合窓口(e-Stat)で公開されている、厚生労働省による2022年度の「厚生年金保険・国民年金事業年報」をもとに、国民年金の「平均受給月額が高い都道府県」をランキング形式にしたもの。

 受給者数については、旧法老齢年金の受給者と新法老齢基礎年金の受給者(受給資格期間を原則として25年以上有する者)の合計であり、老齢基礎年金受給者には、被用者年金が上乗せされている人を含んでいます。

(出典元:政府統計の総合窓口(e-Stat)「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和4年度」)

第2位:福井県(5万9250円)

 第2位は「福井県」でした。

 中部地方に位置する福井県は、海や山など豊かな自然に恵まれたエリアです。「東尋坊」や「三方五湖」などの景勝地をはじめ、日本で発見された恐竜の化石のうち、約8割が福井県で見つかっているため「恐竜王国」としても知られています。日本製の眼鏡フレームで圧倒的なシェアを誇る、鯖江市の眼鏡産業も有名。雲海に浮かぶ天空の城「越前大野城」や、「世界三大恐竜博物館」のひとつに数えられる「福井県立恐竜博物館」など観光名所も点在、「ソースカツ丼」などのご当地グルメが楽しめるところも魅力なのではないでしょうか。

 そんな福井県の国民年金の平均受給月額は5万9250円。全国平均の5万6428円を2822円上回っています。受給者数は22万1327人で、最短60歳から受給できる「繰上げ受給」を選択している人は29.8%でした。繰上げ受給率が高いように思いますが、全国平均は25.8%となっていて、全国的では18位となっていました。

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第1位:富山県(5万9940円)

 第1位は「富山県」でした。

 中部地方に位置する富山県は、立山連峰や富山湾をはじめとする豊かな自然に囲まれたエリアです。水産資源が豊富で「天然のいけす」と称される富山湾に育まれた、寒ぶり・シロエビ・ホタルイカなどの海産物も魅力のひとつ。世界文化遺産に登録されている合掌造り集落「五箇山」や、「雪の大谷」として知られる「立山」、銅器製造技術の粋を集めた「高岡大仏」など、観光スポットも充実しています。

 そんな富山県の国民年金の平均受給月額は5万9940円で、全国平均を3512円上回りました。受給者数は31万6443人で、繰上げ受給率は22.3%となっています。