堂本光一が主演する「Endless SHOCK」が29日に大千穐楽を迎えた。堂本はカーテンコール後に囲み取材に応じ、2000年から始まった「SHOCK」シリーズを振り返った。

 本シリーズは、2000年11月の初演「MILLENNIUM SHOCK」以来、堂本が国内ミュージカル単独主演を更新し続けてきたオリジナル・ミュージカル作品。エンターテイナーのコウイチとそのカンパニーが運命を駆け抜ける姿を描いた作品で、歌やダンス、アクション、パーカッション、殺陣、階段落ち、フライングなどの演出によって大きな評判を呼んだ。これまで25年にわたって上演を続けてきたが、この日の帝国劇場での公演でシリーズの幕を閉じた。

 堂本は、「背負ったものを下ろせるのかなと思っていましたが、余計に重たいものが乗りかかったような気がします。それが何なのかは、分からないです。客席を見ていても、ありがたいことに僕が作るエンターテインメントを皆さんが欲してくださっているような空気になっていたので、荷を下ろそうかなと思ったら、余計にのしかかってきたなと」と千穐楽を終えた心境を語った。

 今後の舞台の構想については「まだないです」と話しながらも、「SHOCK」シリーズの後継者について「現れないですかね。自分で積み上げて作ってきたものを、自分(が主演)じゃないとしても表から見るというのは夢です。そうなるといいなと思います」と可能性も示唆した。

 また、初演からの25年で印象に残っていることを聞かれると「あり過ぎてしまって…。でも、『SHOCK』において全てを経験させていただいたと思います。もっとたくさんのことがこれから先の人生で起こるんだろうかと考えると、ないと思うんですよ。あってはならない事故もありました。天災もありました。地震があったし、コロナ禍もあったし、いろいろなことが起きて、その都度、エンターテインメントを届けるためにどうしたらいいかを考えてやってきたんです。もうこれ以上のことが起こってくれるなと思いますが、そこで学んだことは絶対に今後、生きてくることだと思います」と振り返った。

 続けて、「今の世の中でこれを誇らしげにいうのもおかしいことですが、自分の体調で一度もストップさせなかった。とにかく、それは思いがあったから。いろいろな方の思いがあるのに、自分のことの一つで幕が開けられないのは自分の中ではあり得ないこと。もちろん、ケガとかしんどいことはたくさんありましたし、今なら絶対止められることもありました。強行突破だったけれど、やれたことが幸せでした」と語った。