藤原紀香篠田麻里子らが所属する芸能事務所「サムデイ」が11月27日、東京地裁に対して破産手続開始決定の申し立てを行ったことを公表した。

サムデイ」は1995年に設立されたいわゆるバーニング系の事務所。タレント、歌手、元アスリートらが所属し、藤原、篠田のほか松井咲子、ドン小西、山本昌邦、宮澤ミシェルらが所属。かつては細川茂樹、加藤あい、薬師寺保栄らが所属していた。

 藤原は28日、自身のSNSで「あまりにも急なことで、私自身も、大変戸惑っておりますが、心を奮い立たせ、気持ちをあらたに芸能活動に精励いたす所存です」、篠田も自身のSNSで「私自身も直前に事の次第を知らされたため、今後のことについては何もお伝えすることができない状況で、ご心配やご迷惑をお掛けしている関係各所やファンの方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ありません」とそれぞれコメントしている。

 最近、芸能事務所の破産、休業が続いている。3月には壇蜜、吉木りさらが所属する「フィット」が破産、4月には吉岡里帆や臼田あさ美、酒井若菜らが所属する「A-Team(エー・チーム)」が休業を発表。昨年11月には、かつて水川あさみや大東駿介らが所属していた「A.L.C.Atlantis」の破産が報じられた。

「近年、業界は不景気で、コロナ禍でそれに拍車がかかった。テレビ番組やCMなど、タレントの出演料が下がるいっぽう、マネージャー、ヘアメイク、送迎車など、それぞれのタレントにかかる経費はあまり変わらない。そうなると利益が上がらず、経営が苦しい芸能事務所は多い。今後も倒産する事務所や、それに伴い独立、移籍するタレントも増えそうです」(芸能記者)

 芸能事務所への逆風はまだまだ続きそうだ。

鈴木十朗

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