近頃では安全のために、エスカレーターは両側を止まって利用するようにアナウンスされることが増えてきた。しかし長く根付いた習慣は、すぐには変わらないようだ。
■約6割が「エスカレーターは片側を…」
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女678名を対象に「エスカレーターの利用」に関する意識調査を実施したところ、全体で59.0%の人が「エスカレーターは片側を空けて乗るべきだと思う」と回答した。
エスカレーターは歩かずに止まって利用してほしいとのアナウンスがされていても、片側を空けておくべきだと考える人が今でも多いようだ。
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■若者と高齢の男性に多く
性年代別で見ると、60代の男性が一番多くなっている。しかし高齢男性だけではなく、10〜20代でも、7割を超える高い割合になっている。
若い世代は、できるだけ素早く移動をしたいのだと考えられる。しかし高齢者は安全性を重視するために止まって利用することを望むと思いきや、片側を空けたほうがいいと考えているのは意外である。
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■乗り換えで急いでいるときに
エスカレーターの片側をよく歩くという20代男性は、「電車を乗り換えるときなどに急いでいると、エスカレーターの片側が空いているとうれしく思います。1秒でも早く移動をしたいので、階段ではなくエスカレーターを駆け上がるんです。もちろん自分でも、あまりよくない行動だとは思っていますが…」と語る。
考えを変えるべきだとは思っているようで、「そもそも片側を空ける習慣がすっかりと根付いてしまっているので、2列で止まっている人がいるとイラッとしてしまいます。私自身の意識も、もっと変えるべきなのかもしれません。私みたいに急いで登りたい人は、本当は階段を利用するべきなのでしょうね」と続けた。
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■片側空けるは時代遅れになる?
Xでは、「俺エスカレーターは片側空けてほしい派なんだけど、もしかしたら禁煙の流れみたいに、この考え方も時代遅れになっていくのかもしれない」と片側を空けてほしい人の本音があった。
しかし止まって利用してほしいとの意見も多く、「エスカレーターの片側は歩く人用ってルール、ほんとやめてほしい。でも歩行者用レーンで立ち止まる勇気ないから、国をあげて規制してほしい」や「よく考えたら片側しか乗らないなんて非効率だもんな」などの意見も見られた。
(取材・文/Sirabee 編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年11月13日~2024年11月17日
調査対象:全国10代~60代の男女678名