大人気マンガ『ONE PIECE』は「エッグヘッド」編を終え、新章「エルバフ」編に突入しました。しかし、エッグヘッド編には、消化しきれなかった謎が数多く残っています。そのような謎に対して、コミックス最新刊110巻のSBSコーナーにて、作者の尾田栄一郎先生から回答がありました。
ルフィが描かれた『ONE PIECE ワンピース 21stシーズン エッグヘッド編 piece.1』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
【画像】え、親友と恩師を…? こちらは黄猿が殺した「大切な人」です(3枚)
尾田先生、それほぼ「正解」じゃないですか?
マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』といえば、コミックスに収録される読者からの質問コーナー「SBS」で新情報が明かされることも少なくありません。実は、最新刊110巻の「SBS」では、「エッグヘッド編」に残された謎について言及されました。
※この記事には最新110巻の内容を含みます。
まず「エッグヘッド編」では、海軍大将「黄猿」こと「ボルサリーノ」が、もうひとりの主人公といえそうなほどの活躍や彼の情報が明かされ、ファンの心を揺さぶりました。
黄猿は、天才科学者「Dr.ベガパンク」、そのボディーガードをつとめる、海軍本部科学部隊隊長「戦桃丸」、元王下七武海「バーソロミュー・くま」らと、古くからの友人であり、親友のような関係を築いていたのです。
しかし、「エッグヘッド」で発生した大事件により、黄猿の立場上、彼らと戦わなければなりません。その結果、黄猿は戦桃丸に一時戦闘不能にするほどのダメージを与え、とても大切な友だったベガパンクを自らの手で殺害しました。
さらに「モンキー・D・ルフィ」とも衝突し、ほぼ互角の戦いを見せます。満身創痍となったふたりは、ともに地面へ倒れ込み、ルフィはニカ化の副作用によって老けこんでしまいました。
しかし、倒れたルフィの周りにいつのまにか大量の食料が現れます。ルフィは、そのご飯を猛スピートで食べ、体力を回復しました。これには、その場の指揮をとっていた五老星のひとり「ジェイガルシア・サターン聖」も、「おい誰だそいつに食料を与えたのは!!」「すぐに海楼石の手錠をかけろ!!!」と焦りを見せていました。
ここから分かることは、何者かが、その場にいた全員の目を盗んでご飯を準備し、ルフィの復活を助けたということです。では、いったい誰がこのご飯を用意し、ルフィを手助けしたのでしょうか?
実は最新110巻のSBSで、原作者である尾田栄一郎先生が言及していました。ファンからの「1103話でルフィはお腹がへって動けなくなっていますが、1106話では満腹になっています。だれがルフィにご飯をあげたんですか?」という質問に対して、「あの場にいるサンジ、フランキーのどちらかでしょうか? 黄猿や戦桃丸もいますが…誰にもバレていない様です。つまり、その行動は目にも止まらぬ“光の速さ”で行われた様ですね。う~ん。僕にもわかりません。光の速さ……」(一部抜粋)との回答があったのです。
これを見る限り、ルフィを助けたのは「ピカピカの実」の能力者である黄猿であったことが、ほぼ確定しました。
海軍大将であるとはいえ、やはり黄猿も人間であり、これまでの海軍のやり方や、親友ベガパンクらとの戦いには、大きな葛藤があったのでしょう。だからこそ、今回のような裏切り行為ともとれる行動を取り、ルフィたちへ手を差し伸べたのかもしれません。