「20代で年収1000万」コンサルで働く“ハイスペ男子”に、それでも彼女ができないワケ「女性に求める“年収レベル”が上がって…」

若者の“コンサル人気”が止まらない。2023年度の東大生が就職した先は1位がEYストラテジー・アンド・コンサルティング、2位がアクセンチュア、3位がアビームコンサルティングだった。
彼らは、若くして年収1000万を超えることも多く、官僚や他業界の大手企業を抜いて人気なのも納得できる。では、コンサル業界に就職し、高い年収と立派な肩書きを手に入れた“ハイスペック男子”たちの恋愛事情はどうなっているのだろうか。
 

転職で年収1000万円、モテるように

「マッチングアプリでは職業の選択肢に『外資コンサル』はあっても『国内コンサル』がなくて。外資コンサルで設定しているので、詐称ですね(笑)。

僕のような人は他にもいて、広告代理店で働いている友人も、選択肢にないから『その他』にしたと言っていました」

こう笑いながら話す男性は、広井輝さん(29歳)。大手日系コンサルティングファームで働き、年収は1000万円を超える。国税庁の同調査によると2022年の日本全体の平均年収は458万円、25~29歳の平均年収は389万円なので(※)、どちらも平均を大きく上回る。

高年収、高身長、イケメン、コミュニケーション能力が高い……典型的な「ハイスペ男子」である広井さんは、2年前まで機械メーカーのSEとして働いていたという。

「転職したら、一気にマッチングアプリで『いいね』の数が増えました。年収も250万円上がったので、職業だけでなく年収の見栄えがよくなったことも大きいのかも」

他にも女友達から『会社の人を連れてきてよ』と言われるようになり、合コンの数も増えたそうだ。

「僕より前に入社した同僚は、ほとんどみんな彼女がいます。30歳になる前には半分くらい結婚しているんじゃないかな。だから合コンには、すでに彼女がいる男性を連れて行くことも……。合コンで付き合うことになったという話は、今まで聞いたことがありませんね」

引く手あまたな様子がうかがえる広井さん。さぞかし女性には困らないであろうと思いきや、ハイスペ男子ならではの悩みもあるのだとか……。

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ハイスペ男子のデートの実態

「『ハイスペ男子』として見られているので、マッチングアプリで会うときのお店も、転職前よりワンランク高いお店を選ばないといけなくなりました。『年収1000万円のくせに、こんなしょぼいお店に連れていくの?』と思われたくないんです。食べログでは平均単価8000円以上のお店を選ぶようにしています。

デートのときも、もちろん全部払いますよ。『この子に払いたくないな』と思うときもありますが、意地で払っています(笑)」

普段使うお店のランクが上がったのは、デートのときだけではない。職場の先輩とのランチも2000円は当たり前で、飲みに行くお店のランクも上がったのだという。

「趣味は登山なのですが、レストランと同じくワンランク上のものを選ぶようになって、今まで着ていたモンベルがユニクロに見えるようになりました(笑)。先輩に誘われてゴルフも始めたので、カードの請求額も増えたんじゃないかな。あまり気にしていませんが…」