東京ヴェルディの城福浩監督が、元日本代表DF名良橋晃氏のYouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』に出演。インタビューに答えた。
今季、16年ぶりにJ1に復帰した東京Vは、大型補強をせず、若手主体の陣容ということもあり、開幕前には苦戦を予想する声もあった。だが、第37節終了時点で6位と下馬評を覆す躍進を見せている。
城福監督は、どのようにチームを作り上げていたのか。強化のポイントに若手選手の育成を挙げる。
「多分、J1のなかでスカッド的に一番若いんですよ。だから、もちろん気は遣うけど、そこまで大変じゃない。だって、僕は代表で何試合出ました、過去に優勝したこともあります、J1で300試合出ていますという選手、凄い年俸の外国人選手がゴロゴロいたら、マネジメントに対するエネルギーを使わなければならなくて、すごく大変。彼らは、J1に関しては実績がない選手たちだから。マネジメントよりも日常のインテンシティや積み重ねでしか強くならないと思っていたから。日本一のトレーニングだと俺は標榜していた。比べられないけど、質と量はどこと比べても絶対に負けないというのに特化していた」
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選手起用に関しても、いっさい“忖度”はしない。
「選手たちのなかで良い時もあれば悪い時もある。だから前半の45分で同点でも代える時も何回もあったし、今もそう。それは、実績ある選手の集団だったらできない。強度のあるトレーニングと、俺から見たらフェアなジャッジを通していく。それは若い集団だから、みんな受け入れてくれる」
スタッフの協力も大きいようだ。指揮官は「コーチ陣が優秀だからマネジメントは、皆がしてくれる。自分のエネルギーは選手選考に注力できた。出番のない選手を鍛えられるコーチも、アドバイスをちゃんとしてくれるコーチも、自分に対して意見を言ってくれるコーチもいる」と言葉を続けた。
「今まで若かった頃は全部、自分が笛を吹いて、自分がやらなきゃ。それが良い監督だと思っていたけど、多少歳をとると、能力あるコーチ陣がいるなら彼らをうまく使って、最後は自分がフェアなジャッジをしていけばいい。今はそれに徹している感じはする」
役割分担が機能しているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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