最新の距離計測器は「距離」だけでなくコースマネジメントや上達に必要な情報を数多く伝えてくれる。その機能はさながらツアーで戦うプロゴルファーの「専属キャディ」のようだ。

「セルフプレー」が主流の現代ゴルファーにとって、1人に1台、いや２台以上もつのもアリ！頼れる“相棒”となる各メーカーの最新モデル、本誌レッスンでもおなじみの小野耕平コーチが解説する！

Nikon　COOLSHOT PROII STABILIZED/COOLSHOT LITE STABILIZED

手ブレ補正でピンを確実にキャッチ

ピン捕捉を音でも知らせてくれる

手ブレによるファインダー内の視界揺れを約80%低減、同時に照射するレーザー光のブレも補正することでピンを素早くキャッチする。最上位モデル「PROII」には「Dual LOCKEDON ECHO」が搭載され、ピンが捕捉できたことをファインダー内のサインと音で知らせてくれる。

「近距離優先アルゴリズム」により、レーザーが複数の対象物に当たったとしても、もっとも手前に位置するものの距離をファインダー内に表示してくれる。「奥の林に当たった距離をピンまでの距離とカン違いしてしまった！」なんてこともなくなるだろう。

機能Point　ファインダービュー

「PROII」は赤と緑の2色表示（写真左）、「LITE」は黒色表示（写真右）となっている。どちらも対象物を捕捉すると、サークルが点灯する「LOCKED ON機能」を搭載している

小野’s Impression

「 ニコン・クールショット＝手ブレ補正」というイメージはゴルファーのなかでも確立していると思います。こちらの2モデルもその期待を裏切らず、ファインダー内の視界がとても安定しています。　どちらのモデルもコンパクトな手に収まるサイズで、ラウンド中の持ち運びに苦労しないのも◎。

また、直線距離モードにした際には側面の緑色のランプが点滅して、遠目からでもしっかりと確認できるのは競技ゴルファーにとってもありがたい機能です。

コンパクトサイズなので、ケースなしでポケットにそのままいれても邪魔にならない

S P E C

COOLSHOT PROⅡ STABILIZED
●測定可能距離／8～1200ヤード（ピンフラッグ測定可能距離 8～500ヤード）● 測定精度/±0.75ヤード（700m/yd.未満） ●ファインダー倍率／6倍 ●防水性能／防水（水深１ｍ・10分相当）・防曇 ●サイズ・重量／長さ100×高さ75×幅42mm・約180g（ 電池除く）
●オープン価格（編集部調べ 5万1700円）

COOLSHOT LITE STABILIZED
●測定可能距離／ 8～1200ヤード（ピンフラッグ測定可能距離 8～500ヤード）● 測定精度/±0.75ヤード（700m/yd.未満） ●防水性能／生活防水（IPX4相当）●サイズ・重量／長さ96×高さ74×幅41mm･170g（電池除く）
●オープン価格（編集部調べ 4万1800円）

いかがでしたか？　ぜひ、最新の距離計測器でスコアアップを目指してみてください！

テスター・解説＝小野耕平
●おの・こうへい／1997年生まれ、茨城県出身。中央学院大ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、石井忍主宰の「エースゴルフクラブ」のインストラクターを務める。研究熱心で、物理と感性を両立したレッスンが持ち味。

●商品の問い合わせ／ニコンカスタマーサポートセンター　ナビダイヤル TEL 0570-02-8000　
https://www.nikon-image.com/

構成＝石川大祐
写真＝田中宏幸
協力＝日神グループ 平川CC