[J1第37節]湘南 2-3 横浜/11月30日/レモンガススタジアム平塚
横浜F・マリノスは11月30日、J1第37節で湘南ベルマーレと敵地で対戦した。
横浜は27分に湘南に先制を許すが、53分にアンデルソン・ロペスのゴールでタイスコアに戻す。しかし、67分に再び失点。2度も湘南にリードされた展開のなか、最後まで諦めない姿勢を見せた横浜は、89分に天野純の得点で追いつくと、90+4分にはヤン・マテウスの一撃で逆転し、3-2で勝利した。
横浜は負傷離脱中の喜田拓也に代わって腕章を巻いていた松原健が、3日前のアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)第5節で負傷退場し、湘南戦ではベンチ外。そうしたなか、キャプテンマークを巻いて先発したのが、湘南戦でJ1通算200試合出場を達成したエースのA・ロペスである。
【画像】劇的逆転勝利に盛り上がった横浜F・マリノスサポーター!
なぜA・ロペスをゲームキャプテンに指名したのか。ジョン・ハッチンソン監督は理由をこう明かす。
「今日の試合では、経験のある畠中(槙之輔)が巻いても、まったく問題はなかったです。そのなかでロペスが巻いた理由はいろいろありますが、200試合達成の敬意を払って託しました。彼はゴールを取って勝利をもたらしてくれる最高の選手です」
その指揮官評に対してA・ロペスも「監督が僕を信頼してキャプテンに選んでくれたのは嬉しいです。今日は自分が点を取ったこと、200試合を達成したこと、すべてが上手くいって特別な日になりました」と喜んだ。そして、指揮官への特別な想いも明かす。
「我々のチームは最後まで諦めないチームで、最近は結果も出ているし、パフォーマンスも良い。その誰も諦めない姿勢は、今の監督のおかげ。素晴らしい監督ですし、シーズンの初めからやりたい。それが個人的な想いです」
ハリー・キューウェル監督の下で今季をスタートした横浜は、リーグ戦ではふた桁順位にとどまるなど苦戦。しかし、7月に指揮官がハッチンソン監督に交代して以降は着実に順位を上げ、11月の公式戦も5戦全勝と好調を維持しているだけに、A・ロペスは手応えを感じているのだろう。
横浜の今季の公式戦は残すところあと2試合(ACLEとリーグ)。A・ロペスのチームを勝利に導く活躍に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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