【WWE】ニューブラッドラインがウォーゲームズ戦制す レインズとパンクが豪華リレーでシコア粉砕

 『サバイバーシリーズ』が現地時間30日、カナダ・バンクーバーで行われ、オリジナルブラッドラインがニューブラッドラインとのウォーゲームズ戦に快勝。CMパンクがローマン・レインズをピンチから救出すると、GTS→スピアーの豪華リレーでソロ・シコアを仕留めた。

 レインズの復帰を機に激化の一途をたどってきた新旧ブラッドライン抗争はこの日の5対5ウォーゲームズ戦に発展。怪獣ブロンソン・リードを助っ人に加えたシコア率いるニューブラッドラインに対し、レインズ率いるオリジナルブラッドラインの5人目探しは難航。最終的にポール・ヘイメンの仲介でパンクが加わった。

 ウォーゲームズ戦は金網に囲まれた二つのリングが戦場で反則裁定なし。1対1で試合が始まり、5分後に二人目、以降3分ごとに選手が交互に加わっていく形式。前日のスマックダウンでジェイコブ・ファトゥがジェイ・ウーソとのアドバンテージマッチに勝利し、ニューブラッドラインが先に二人目が入る有利な状況となる。

 試合はジェイとタマ・トンガの顔合わせで幕開け。二人目としてリードが登場すると、その後もジミー・ウーソ、ファトゥ、サミ・ゼイン、トンガ・ロアが次々にリングイン。レインズが出陣しようとすると、パンクが押しのけてリングへと向かった。「ポール・ヘイメンのため」というパンクと、「お前の助けはいらねえ」とするレインズの対立が露呈してしまった。

 それでもパンクが工具箱でニューブラッドラインの面々をなで斬りにしたが、ファトゥのポップアップ式サモアンドロップに止められてしまう。そしてニューブラッドライン最後の5人目としてシコアが登場。ジェイを金網の扉でめった打ちにすると、ゼインをスピニングソロで叩きつける。タマ&ロアがジミーとジェイに合体技を次々に決めると、そこへファトゥがムーンサルトを投下。リードはゼインにツナミを発射した。

 ニューブラッドラインが主導権を握る中、ようやくレインズの出番となった。シコアが金網の扉に鍵をかけたため金網をよじ登ったレインズは襲いかかるリード、ファトゥ、シコアを次々に返り討ち。5人めがけてダイビングボディアタックを発射した。そしてレインズはパンク以外の3人を抱き起こし、パンクと険悪ムードに。見かねたヘイメンがやってきた。

 ともあれ、これで両軍のメンバーが出そろい、ウォーゲームズ戦の幕開けを告げるゴングが鳴らされた。10人同時の殴り合いから混戦模様となり、シコアのサモアンスパイクをかいくぐったレインズがスピアーを繰り出したが、パンクに誤爆してしまう。すかさずシコアがサモアンスパイクでレインズをニアフォールに追い込んだ。

 それでもレインズがシコアにスピアーをを叩き込んだが、リードのトラースキックに止められてしまう。レインズをテーブルに乗せたリードがツナミを発射すると、パンクがレインズを救出。するとレインズが右手を差し出し、パンクも握手に応じて場内は大歓声となった。

 ファトゥがパンクを捕まえると、今度はレインズがスーパーマンパンチで救出した。ウーソズが合体技でファトゥの動きを止め、ジェイがロアにスピアーを決めると、ゼインはタマにブルーサンダーを敢行。ジミーが金網上からのフロッグスプラッシュを放ってファトゥをテーブル葬にした。

 残るはシコアのみ。オリジナルブラッドラインが5人で取り囲むと、ウーソズがダブルトラースキック、ゼインがヘルヴァキックを次々にさく裂。さらにパンクがGTS、レインズがスピアーを連続発射する豪華リレーでシコアに引導を渡した。

 オリジナルブラッドラインがウォーゲームズ戦に激勝。試合後、ウーソズ、ゼインがレインズ、パンクと抱き合う。そしてレインズから右手を差し出してパンクと握手を交わした。戦前はともに「最初で最後」の共闘を強調していたが、ネクストが期待される結末となった。

 サバイバーシリーズの模様は日本国内ではABEMA PPVにて生中継された。