【NOAH】近藤突破…征矢がナショナル激闘V3 北宮が武道館で挑戦へ

『SUNNY VOYAGE 2024〜ROAD TO BUDOKAN〜』新宿FACE(2024年12月1日)
GHCナショナル選手権試合 ○征矢学vs近藤修司×

 GHCナショナル王者の征矢が近藤を正面突破して3度目の防衛に成功。次期挑戦者には北宮を指名し、元日・日本武道館大会での激突が決定的となった。

 “情熱王者”として突っ走る征矢が、国際武道大(IBU)、全日本・WRESTLE-1での先輩にあたり、タッグパートナーでもある近藤を指名。師走新宿のメインで迎え撃った。

 激しい肉弾戦でスタートしたものの、征矢が放った場外での弾道が避けられて鉄柱に自爆。征矢は「痛くねえ!」と言い張ったものの、近藤はそこから弾道を封じるべく右腕への一点集中攻撃へ。時間をかけてじっくりとダメージを蓄積させた。

 何度も悲鳴を上げた征矢だったが、師匠・藤波譲りのドラゴンスクリューで形勢打開。ドラゴンスリーパーで絞めに絞めてようやく自分のペースに持ち込んだ。近藤も再び腕攻めを仕掛けると、串刺しキングコングラリアットをぶち込むが、征矢は「効かねえ!」と強気の姿勢を崩さず。これを合図に壮絶なラリアット合戦に突入した。ショートレンジで何発も右腕が交錯したが、どちらも意地になって倒れず、ロープに飛んでの一撃が相打ちに終わって、どちらも同時に倒れ込んだ。

 近藤は右腕を掴んでピンポイントにエルボーをぶち込むが、屈しない征矢はカウンターの強烈エルボーで近藤を打ち倒して突破口を開く。再びラリアットの相打ちになっても、下がらない征矢はデスバレーボムをズバリ。カウント1でキックアウトした近藤もこん身のキングコングラリアットを振り抜いたものの、征矢は肩を上げると、ここから猛攻に転じる。変型go 2 sleep、弾道とたたみかけると、最後は必殺の情熱DDTで激闘に終止符を打った。

 先輩であり、恩人でもある近藤を正面から破ってナショナル王座3度目の防衛に成功。赤いベルトを再び腰に巻き、マイクを握った情熱王者は「近藤修司! 俺の指名に応えてくれてありがとうございました。近藤さんとは何度でも闘いたい。また機会があれば、俺とこのベルトを懸けて闘いましょう。ありがとうございました」と深々と頭を下げた。

 そこへ北宮が現れる。王座戴冠以来、自ら次期挑戦者を指名してきた征矢は「これから指名しようと思ってたのに…」と戸惑ったものの、構わず北宮は「チャンピオン、近藤修司みたいに呼んでもなかなか出てこない人もいればな、俺みたいに空気を読まずに勝手に出てくるチャレンジャーもいるんだよ。俺が立候補するよ」とやって場内を北宮コールに染めてみせた。

 征矢としても渡りに船だった。自身にとって北宮はたびたび共闘するなど縁深い相手。11・17名古屋大会では北宮のサイトースープレックスで3カウントも奪われていた。「その空気が読めない感じ、いいじゃねえか。俺もちょうどお前を指名する予定だったんだよ。1・1だ。俺と情熱的な熱い男の試合をしよう」と改めて指名し、力強くがっちり握手を交わした。

 最後は「情熱! 情熱ぅ!! 情熱ぅう!!! ぶつけろ!!!情熱ぅううう!!!」の恒例絶叫で新宿大会を締めくくった征矢。赤いベルトの情熱王者は、元日武道館でも歓喜の雄叫びを上げられるか。