指先でペンやシャープペンシルをクルクル回す「ペン回し」。起源は定かではないが、日本では戦前から「鉛筆回し」と呼ばれて存在していたようだ。その後、鉛筆よりも回しやすいシャープペンシルが登場したことにより、1970年代に一部の学生たちの間で流行したといわれる。

 テレビでも出演者がペン回しをする光景を目にすることがある。最も印象的な人物の1人が情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にコメンテーターとして出演する同局・元社員の玉川徹氏ではないだろうか。舌鋒鋭いコメントで知られるが、一部視聴者からはペン回しも注目されている。SNS上では《玉川さん!ペン回し、またしている》《玉川さん、ペン回しがものすごく上手なことに気付いてから、そっちが気になって頭に入らない》《玉川さん!ペン回しはやめましょ~》《玉川さん、先生の話を聞きながらペン回しをしてはいけません》といった声が上がっている。

 玉川氏はゲスト出演の専門家が話しているときや、司会を務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一がパネル解説をしている際など、ペン回しをしている姿が画面に映ることがたびたびある。視聴者も気になっていたようだが、ネガティブな意見のほうが多いようだ。

 ペン回しは個人のクセのようにも思えるが、公の場やビジネスシーンではどうなのか。

「アウトです。ビジネスマナーに関する本やサイトでも、ペン回しはマナー違反とされています。ペン回しは落ち着きがないように見えるほか、集中していない印象も与えるというのが主な理由です。受験勉強中の学生ならまだしも、社会人がペン回しをするのは相手にマイナス印象しか与えません」(ビジネス誌ライター)

 テレビ生放送中のペン回しも控えたほうがよさそうだ。

石田英明

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