【意外】板橋区役所の食堂「カフェダイニング ナカジュク」を運営しているのは、あのテレビ局の関連会社だった!

食事を安く済ませたいときに、私(佐藤)は役所に行くようにしている。役所の食堂なら美味しい料理を安く食べられるからだ。最近も板橋区役所の食堂「カフェダイニング ナカジュク」を利用したわけだが、ここの運営会社はどこかご存知だろうか?

運営会社の関連企業は、あの大手テレビ局である。わかるかな~?

その局とは「フジテレビ」だ。フジサンケイグループのフードサービスなどの事業を行う「フジランド」が、この食堂を営んでいたのである。まさか役所の食堂をフジテレビの関連企業が運営していたとは!?

・フジテレビの関連会社

板橋区役所の公式サイトからお店のリンク先に飛ぶと、このようなページにたどり着く。このロゴマークは、フジテレビと同じフジサンケイグループを示すものだ。通称「目ん玉マーク」と言われれている。

フジランドは1958年に前身の「日本モテル株式会社」として創業し、1961年よりフジテレビにレストランを開業している。のちに3社合併の形でフジランドを設立。現在まで飲食のほかにリゾートやイベント・不動産など幅広く手掛けている。

早稲田の名店と言われたカレーショップ「夢民(むーみん)」について調べていたところ、フジランドの存在に気づいた。このお店は西早稲田で38年にわたり営業を続け、2012年末に惜しまれつつ閉店した。

2015年に創業夫婦監修の元、お台場に再び開業しているのだが、その運営元がフジランドだった。お台場は2022年に閉店し現在も引き続き同社の運営で虎ノ門ヒルズに移転、「Spice and Vegetable 夢民」として営業を続けている。

夢民について調べるなかで、板橋区役所の食堂にも携わっていると知ったので、実際にその味をたしかめるために、区役所を訪ねたというわけ。余談だが私の父の本籍地が板橋区で、ガキの頃に近所(大山)の親戚を訪ねた覚えもある。ひそかに私と板橋の縁は深い。

フジテレビの関連企業だからといって、店内に何か特別派手な装飾がほどこされているというわけではない。メニューもシンプルで、週ごとに変わる日替わりやカレー・ラーメン・うどん・そばなど、他の役所と同じようなメニュー構成だ。

この日のA定食は「豚肉と竹の子のピリ辛炒め」(ライス・スープ付き 税込500円)。もうひとつの日替わりは「さんま干物と小鉢(肉じゃが)」(サラダ・ライス・味噌汁付き 税込770円)である。

そういえば、店内の売店でこんなものを売っていた。

「シンカンセンスゴイカタイアイス」はここでも買えますよ。

さて、店内の券売機で所望の品の食券を購入。私が注文したのは、サラダ・スープ付きの「ジャンボカツカレー」(税込930円)です。店頭のメニューに「カレーの王様!!」と書いてあったもんで、つい券売機のボタンを押してしまった。

役所系のカツカレーといえば、練馬区役所の食堂の「メガカツカレー」が思い出される。いまだに提供されているらしいのだが、アレは絶対に安易に頼んではいけない……。

練馬のメガカレーに比べると、こちらはやや控え目。「ジャンボ」という割には、カツもカレーも普通かなあ。

気になったのはカレーソースの量だ。カツの上からかかっているけど、ご飯にはそれほどかかっていない。これは順当にカツを食べていくと、白ご飯だけが残る可能性も懸念される。うまくペース配分をして食べ進めていかねば。

カレーは意外にも肉がしっかり入っているタイプ。そしてルウのは粘りのある、日本式欧風カレーだ。若干甘めの味付けなので、辛味に弱い私にはちょうど良いくらいだ。

カツは肉厚で、ザックリと挙がった衣の歯ざわりも心地よい。役所メシなのでそれほど味に期待はしていなかったが、どころがどっこい予想を超える美味しさだった。

系列店に夢民があるから、カレーは取り分け美味しいのかも。いずれにしても、フジテレビの仲間に強力な飲食企業があったとは知らなかったな。お近くの方は板橋区役所を訪ねて頂いたい。遠方の方は夢民の通販を利用すると、その味を知ることができるぞ。

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・今回訪問した店舗の情報

店名 カフェダイニング ナカジュク

住所 東京都板橋区板橋2丁目66-1 板橋区役所1階

時間 8:30~16:00(食事11:00~16:00 L.O.15:45)

定休日 土日祝、年末年始

参考リンク:板橋区役所フジランド夢民

執筆:佐藤英典

Photo:Rocketnews24