元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。FA宣言していた大山悠輔選手が阪神タイガースに残留した理由を分析した。
■大山選手の残留に田尾氏が…
大山選手残留のニュースに田尾氏は「半分以上巨人だと思っていた。巨人から6年24億か30億かという大型の話が来ていたのですが、それを蹴って。ジャイアンツより条件は低いのですが、タイガース残留を本人が決めたということになった」と持論を展開。
残留の理由については「11月23日にあったファン感謝デー。これに大山選手が参加して、ファンの皆さんからすごい声援をおくっていただいた。赤いタオルを振ってもらって、『大山残留をしてくれ』という声が大きかった。そういうものも、残留を決めた大きな力になったのでは」と語った。
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■バッシングも残留の要因に?
田尾氏はさらに「巨人移籍によるバッシングの可能性」を挙げる。
巨人に移籍した場合「阪神から巨人にレギュラークラスの人が移籍したことはない。そういうなかで大山選手がもし巨人に入ると、やっぱりタイガースファンが大山選手が好きでもバッシングもある」と阪神ファンによるバッシングが予想されることを指摘。
そのうえで「そういうこともちょっとは考えたと思いますが、残留でそれも回避できる。非常に良かったんではないかなと思います」と分析した。
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■「平和に終わった」
その後、田尾氏は自身の現役時代にはFAがなかったことなどに言及し、「1つのチームでプレーし、スターになり長年応援をしてもらってユニフォームを脱ぐのが理想」と持論を展開する。
大山選手の残留に「元のさやに収まったというところで。本人も同じ環境の中でプレイができる。ファンの人たちも大山を同じように応援ができる。本当に平和に終わったなという気がします 」と語っていた。
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■巨人が獲得の意思を示していた
阪神に残留を決めた大山選手。FA宣言後、読売ジャイアンツが獲得の意思を示し、阿部慎之助監督がラブコールを送るなど、熱心に誘っていると報じられた。
関東球団でのプレーを希望しているなどとも噂されたが、11月29日に残留を発表。記者会見では残留の理由について「ファンの声援」を挙げていた。
来季から指揮を執る藤川球児監督にとって、大山選手の残留はこの上ない朗報だ。
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■大山選手残留の要因を分析
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)