『WORLD TAG LEAGUE 2024』高知県民体育館(2024年12月2日)
Aブロック公式戦 ○辻陽太&鷹木信悟vsザック・セイバーJr.&大岩陵平×
鷹木&辻が雪辱を狙う大岩を返り討ちにして、WORLD TAG LEAGUE・Aブロック首位タイを死守し、決勝進出への望みをつないだ。最終公式戦の相手は海野翔太&本間朋晃組。2人は手負いの海野に「覚悟」を問うた。
鷹木&辻のL・I・Jコンビはここまで3勝2敗と白星先行中。高知大会のメインでザック&大岩のTMDKコンビと対戦した。TMDKは負ければ脱落が決まる状況。10・28後楽園大会で行われた同一カードの一戦で大岩は辻にピンフォール勝ちを奪われており、「お前から1本獲ることに意味がある」と雪辱を予告していた。
大岩の低空ドロップキックを皮切りに、序盤からTMDKコンビは辻の左ヒザを狙い撃ち。一点集中攻撃を展開する。鷹木がパワフルなファイトで試合を立て直しても、大岩は再び辻と対峙すると、ニークラッシャーから足4の字固めに捕獲して絞め上げた。
鷹木の加勢を受けた辻は怒とうの連続攻撃で逆襲したものの、ジーンブラスターは大岩がリープフロッグで回避。一転してTMDKコンビが猛攻に打って出る。大岩は大剛式バックドロップからTHE GRIPの構え。急行した鷹木がパンピングボンバーを相手2人に連発したものの、大岩もラリアットで譲らず。さらに、ジーンブラスターを狙った辻にもラリアットをカウンターで振り抜いて、4選手が揃って大の字になった。
リベンジに執念を燃やす大岩はジャーマン2連発、ダイビングボディプレスと大技ラッシュで押し切りにかかるも、続くドクターボムは辻がフランケンで切り返してみせる。トラースキック、飛びヒザ蹴り、マーロウクラッシュと負けじと辻も大技を繰り出すと、鷹木とともに必殺の合体技パンピングブラスターを仕掛けた。
空転させた大岩は辻をスクールボーイでクルリ。辻が間一髪で肩を上げても、大岩はドクターボムで豪快に叩きつけ、再びTHE GRIPを狙ってスリーパーに固める。ザックも鷹木を卍固めに捕獲して分断した。
ここがチャンスと、大岩はTHE GRIPで勝負に出るも、一瞬先に踏み込んだ辻はショートレンジのジーンブラスターを突き刺して大逆転。すかさず鷹木もザックをデスバレーボムで叩きつけて戦線離脱に追い込む。返す刀で鷹木が大岩にパンピングボンバーを叩き込むと、今度こそパンピングブラスターがさく裂。辻が大岩を仕留めた。
これで鷹木&辻が4勝目。首位タイで最終公式戦を迎えることになった。一方、ザック&大岩は無念の脱落。辻が手を掲げようとすると、振り払った大岩は悔しさをあらわにした。
試合後、鷹木と辻は恒例のWマイク締めを披露。辻が「これで俺たちの戦績は4勝2敗。つまりトップを走っているってことだ。なあ、鷹木さん。もちろん覚悟はできてますよね?」とパートナーに問うと、鷹木は「当たり前田のクラッカーってヤツだよ。当たり前だ、陽太。準備はできてる。覚悟もできてる」と断言。「俺たちがやらなきゃ面白くなんねえだろ。やるなら今しかない。やるなら俺たちしかいないんだ。最後までWORLD TAG LEAGUEのテッペン目指して暴れ狂っていくぞ」と吠えると、最後は辻が「高知のみんな、俺たちの優勝を見届ける覚悟はできてるか。おい、高知覚悟はいいか!? タッグリーグ優勝するのは俺たちだ」と締めくくった。
最終公式戦の舞台は12・5延岡大会。海野&本間と対戦する。首位タイで並ぶゲイブ・キッド&SANADAと後藤洋央紀&YOSHI-HASHIの直接対決となる公式戦も組まれており、L・I・Jコンビが海野組を下し、ゲイブ&SANADAが毘沙門を破れば、決勝進出につなげることができる。
海野の左足首負傷は深刻で、今宵の公式戦でも一度もリングに入れずに惨敗した。鷹木&辻はそんな海野についてバックステージで言及。鷹木は「海野できんのか? 足首だか、手首だかしんねえけど、怪我したんじゃねえのか。甘くねえぞ、俺たちは。そんな状態だったら、目をつぶってでも勝てるんじゃねえのか」と斬り捨てた。
さらに、辻は「ドーム控えてるんだろ。お前は今、唯一IWGPヘビーに挑戦できる人間だ。お前にこの新日本プロレスに対するリスペクトはあるか? どうなんだ。お前のリスペクトを次の延岡で見せることができるのか?」と覚悟を問うと、「バカのお前にも俺の言いたいことがわかるか」と挑発。海野の覚悟を引き出したうえで叩き潰し、タッグリーグ決勝進出へつなげる構えだ。