『WORLD TAG LEAGUE 2024』高知県民体育館(2024年12月2日)
Aブロック公式戦 ○チェーズ・オーエンズ&KENTAvs海野翔太&本間朋晃×
わずか1日の欠場で復帰した海野だったが、足首の負傷は深刻で一度もリングに入れず本間を見殺しにして惨敗。WORLD TAG LEAGUEも負け越しが決まったが、海野は悔しさを爆発させながらも「諦めない強さが本物かどうか、俺らが見せつけてやりましょう」と本間とともに誓った。
本間との正規軍コンビでタッグリーグに出場している海野は、11・29静岡大会での公式戦(ゲイブ・キッド&SANADA戦)において、左足首を負傷。1・4東京ドーム大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦に向けて暗雲が立ちこめた。それでも海野は前日の12・1大阪大会だけ欠場し、即復帰を果たすと、KENTA&オーエンズとの公式戦に臨んだ。
海野&本間は入場時にKENTA&オーエンズに背後から襲撃されて苦しい幕開けに。海野はリングサイドで2人にエルボーを乱れ打って奮闘したものの、オーエンズに左足を蹴り飛ばれると失速。悲鳴を上げて倒れ込む。一度は本間が身を挺して守ったものの、オーエンズは容赦なくパイプイスを足に一撃。海野は場外で足を押さえて動けなくなった。
KENTAが本間をリングに押し入れると、ようやくゴングが鳴る。試合に向けて「お前は身一つで来てくれればいい。俺がこけしであいつらをぶっ潰してやるから」と意気込んでいた本間だったが、KENTA&オーエンズに捕まり防戦一方。。海野が死力を振り絞ってエプロンに上がってタッチしようとしても、オーエンズは場外から足を引っ張られて、再び大の字になった。
なおも本間が意地の孤軍奮闘。合体パイルドライバーを狙ってKENTAがコーナーに上がると、なんとかエプロンに上がった海野が場外に突き落としてアシストする。さらに、海野が「本間さん!」とオーエンズを押し込むと、本間は首固めへ。キックアウトされても、今度は海野のエルボーからスクールボーイで丸め込んだ。だが、余力を残すオーエンズは沈まず。本間のこけしロケットにカウンターのCトリガーを合わせると、一気にパッケージドライバーをズバリ。本間は3カウントを聞くしかなかった。
KENTA&オーエンズはこれで3連勝。一方、海野は一度もリング内に入れず、本間を見殺しにする結果に。KENTA&オーエンズは海野を挑発しながら、余裕シャクシャクでリングをあとに。海野は悔しさを噛みしめることしかできなかった。
バックステージでは「すみません」と本間に陳謝。本間が「このまま終わるわけにはいかないんだ。翔太、負けて言うのも何だけど、次、俺と翔太の最終戦、絶対に勝ちに行くよ」と熱く語ると、海野は「本間さんの熱い気持ち、熱いコメントっていうのは、すごく刺さりました」と感極まった表情を見せた。
本間の気持ちに触れた海野は怪我の状況が深刻でも奮起。「俺は全力で本間さんを信じます。最終戦、何が何でも、絶対に勝ちましょう。諦めない強さが本物かどうか、俺らが見せつけてやりましょう」と呼びかけると、足の痛みに苦しみながらも「こんなところで止まってる俺らじゃねえぞ! 今この瞬間から、次を信じてやりましょう」とアピールし、本間と熱い握手を交わした。
最終公式戦は12・5延岡大会。対戦相手はブロック突破の可能性を残す鷹木信悟&辻陽太組だ。海野負傷により、圧倒的不利な状況なのは否めない。海野&本間は執念で勝利を掴み取り、タッグリーグを締めくくることができるのか。