この短いアニメーションは、木星の雲の動きを示したものです。右下に有名な「大赤斑」と呼ばれる巨大な渦が見えています。大赤斑は地球が1〜2個入ってしまうほどのサイズの巨大な渦です。

土星に向かっていたカッシーニ探査機は、2000年12月30日に木星でフライバイを行いました。アニメーションは、その3か月ほど前の10月1日〜5日にかけてカッシーニ探査機の狭角カメラで撮影した画像をもとに作られたものです。

アニメーションを見ると、大赤斑が反時計回りに回転していることが分かります。また赤道に平行な縞模様が東西方向に動いているのも見られます。大赤斑の西側に、突然小さな明るい雲が出現しますが、この雲は雷雲ではないかと見られています。

Image Credit: NASA/JPL/University of Arizona

(参照)Planetary Photojournal