【中国へ行きたい君へ】「中国で現金は使えない?」「外国人でもモバイル決済できる?」… 答えは “半分ホントで半分ウソ” だよ!

11月30日、中国が日本人への短期滞在ビザの免除措置を再開した。コロナ禍以降、約4年半ぶりのことである。先日、私が苦労して短期滞在ビザを取得した記事はよく言えば歴史的資料、悪く言えば価値ゼロの情報となったワケだ。

ま、なんであれビザなしで中国へ行けるようになったのは超嬉しい。「上海ディズニー行っちゃおっかな?」とか考えている無邪気層も多いと思うが、同時に「ここ数年で中国のキャッシュレス化がエグいことになった」という噂に戦々恐々としてもいるだろう。

結論から言うと、中国のキャッシュレス化はエグいことになっている。そして、素人には少し難しい部分もある。が……コツを掴めば恐るることはありません! 本記事を読めばオールOKです!!!

・時代は変わった

私のロケットニュースデビュー記事(2018年)は中国でアリペイを使う方法についてまとめたものだった。当時の私は中国にハマって年間4〜5回渡航していたが、コロナの影響で久々に訪れたのが今年6月。

約5年間塩漬けになっていた私のアリペイ残高1283元(約2万6500円)は、幸い無傷のまま残っていた。ちなみに日本国内でも「アリペイ使えます」という店が増えているが、あれは中国人限定。中国人以外のアリペイは別仕様のため使えないぞ。

2018年の段階でアリペイは「中国の銀行口座を持っていないとチャージできない=使えない」システムだった。日本人観光客が中国に銀行口座を開設するのはほぼ無理ゲー。私は「中国人の友人に現金を渡し、それをアリペイ上で送金してもらう」というチート技で無理矢理アリペイを使っていた。

それが昨年、アリペイならびに競合のWeChatペイは「海外クレジットカードとの連携」ができる仕様にアップデートされた。連携の操作は若干ややこしいので、日本を出発する前に済ませておくのがオススメ。アプリを開いて「收付款」をタップすると……

「クレカ」「チャージ残高」「銀行口座」のどれで決済を行うか? を選択することができる。ここで「クレカ」にチェックを入れておけば、支払いのたびに登録しておいたクレカから自動的に決済される仕組み。なにこれ最高? 中国エグ・キャッシュレス化問題も無事解決だ!

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・と、思ったら……!

そんなこんなで爆買い中国旅を楽しんでいた私だが、数日後、とんでもないことに気づいた。

1283元あったはずのチャージ額が、半分以下にまで減っている……!!!!

何の話をしているか分からなくなってきた読者のために、日本でメジャーな『PayPay』に例えてみよう。PayPayで支払いをするとき「クレカ引き落とし」か「PayPay残高を使う(人から送金されたもの、自分で定額をチャージしたもの等)」かを選ぶ。これは分かりますよね?

そのPayPay残高に相当する貴重なチャージ残高(友人に送金してもらったヤツ)が、いつのまにか減っていた、という話だ。クレカ引き落としに固定にしていたハズなのに、一体なぜ……?

慌てて履歴を調べたところ、どうやら「何かしらの理由でクレジットカードが使えない店で支払いをした場合、自動的にチャージ残高から決済される仕組み」である模様。なおプラスになっている500元は友人に現金を渡し送金してもらったチートぶん。

まぁ中国旅行に際して現地在住の友人がいるパターンも珍しいだろうから、多くの旅行者の場合、そもそもの残高がゼロだろう。クレカが紐付けできるようになったのは大きな進歩だが、中国に銀行口座を持たない外国人にとって、残高チャージには依然として大きな壁が立ち塞がっているのだった。

では “アリペイ+クレカ” 決済ができない店に遭遇し残高も無い場合、一体どうすればいいのか?

答えは当然っちゃ当然だが「現金で支払えばいい」のである。