モデルでタレントの益若つばさ(39歳)が、12月2日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。“高校生の妊娠は自己責任か”というテーマで議論する中で、現在の性教育に持論を語った。

番組はこの日、高校3年生で妊娠し、自主退学を選ばざるを得なかった当事者と、必要な支援について考えていくことに。

ゲストの当事者は、出産予定日が高校卒業後の4月だったため卒業を希望するも、学校から「体育の単位不足」を理由に休学を勧められ、自主退学を選択。その後、当時のパートナーとはDVが理由で離婚し、シングルマザーとなった。金銭援助がないことに加え、“中卒”という学歴では仕事がなかなか見つからず、ようやく見つけた販売員の仕事は月給8万円。時給制のため、子どもが熱を出して早退すると、収入が月3万円になることもあったという。ゲストは当時を振り返り、「お金がなくて泣いていたら、子どもがその辺で拾った10円玉をくれるんです。『ほらお金だよ、もう泣かないで』みたいな感じで…」と涙ながらに語った。

番組MCを務める益若つばさは「高校生の妊娠が発覚した時に、『自己責任』という言葉を投げかける人が多いと思うが、本人はそんなことは分かっていて、それでも産むという選択をしている。『大丈夫?』と聞くのではなくて、『大丈夫。安心して。育てられるよ』とサポートできる環境がいまだに出来上がっていないことが怖いと思った」とコメント。

また、元高校教師のゲストは「学校には『高校生が不純異性交遊をしているわけがない、してはいけない。ましては妊娠するわけがない』とタブー視する昔の価値観が今も続いている。だから、自主退学せざるを得ない状況に追い込まれていくんだと思う」と指摘。

これに、益若は「性交同意年齢が16歳以上に引き上げられたけど、以前は13歳だった。つまり、そういうことがあり得るとされているのに、学校が臭い物に蓋をするように性教育をフワッと済ませているように感じる」とした上で、「高校生のうちは出産後の生活で必要なお金や、仕事に制限が生じる可能性などの経済状態が具体的に想像できないだろうし、そもそもそれを考えさせない教育がなされていると思う。男女ともにこれを知った上で子どもを授かる選択をするのか、知らないまま出産するのかでは、その後の生活に大きな違いが生じると思うから、教育は重要。責任を学べるような内容に変わっていったらいいのに」と話した。