実写ドラマが話題となっている『ウイングマン』ですが、ラストがどうなるのか非常に気になる方も多いのではないでしょうか。原作である漫画版は当時の少年漫画の水準を遥かに超えたラストを迎えており、もし原作通りであれば非常に切ない展開となります。当記事では、ドラマの内容と共に、漫画版の最終回を紹介します。



ドラマ『ウイングマン』キービジュアル (C)桂正和/集英社・「ウイングマン」製作委員会

【画像】え…っ? 「ちょっと布の面積増えた?」「でもドキドキする」 こちらが「腹筋も美しい」と話題の実写『ウイングマン』のアオイです(3枚)

大きくはばたく日、再び

 実写ドラマが話題となっている『ウイングマン』ですが、ラストがどうなるのか非常に気になる方も多いのではないでしょうか。原作であるマンガ版は当時の少年マンガの水準をはるかに超えたラストを迎えており、もし原作通りであれば非常に切ない展開を迎えるでしょう。当記事では、ドラマの内容とともに、マンガ版の最終回を振り返ります。

※この記事にはマンガ『ウイングマン』終盤の内容を含みます。

 実写版『ウイングマン』は、時代や状況に合わせて一部の内容は改変されているものの、全体として『ウイングマン』が持つ空気感は再現されており、制作者たちの原作愛を非常に強く感じる作品となっています。

 特に主演の藤岡真威人氏が初代『仮面ライダー』で主演を務めた藤岡弘、氏の息子であるためか、作中には頻繁に特撮についての話題が登場します。作中では『宇宙刑事ギャバン』のヒーローショーが開催されるなど特撮ファンには必見のシーンがいくつもあるので未見の方は見た方がいいでしょう。

 また、要所要所でアニメ版のオープニングテーマ『異次元ストーリー』やエンディングテーマ『Wing Love』のインストバージョンが流れておりアニメ版のファンにも配慮がなされた作りには脱帽させられます。

 では、さまざまな愛にあふれた作品である実写版『ウイングマン』は、いったいどんな最終回を迎えるのでしょうか?

 実写版のドリムノートには「最初のページに書いた事に関連する事しか後のページに書けなくなる」設定が追加されたため、マンガ版のラストをご存じの方のなかには「もしかしたら最後の展開が変わるかも?」と考えた方もいるかもしれません。しかし6話で書き込みを消せるイレイサーが登場し、原作通りの展開もあり得る状況となりました。

 さて、マンガ版『ウイングマン』はどのようなラストを迎えたのでしょうか。

「広野健太」こと「ウイングマン」は、ライバルの「キータクラー」に勝利しましたが、不意に現れた宇宙の帝王「ライエル」の手により、ヒロイン「あおい」が致命傷を受けてしまいます。健太はライエルに戦いを挑み、キータクラーの自己犠牲もあって勝利しましたが、あおいは既に息絶えていました。

 健太はドリムノートに書かれたウイングマンに関する内容をすべて消し「あおいさんが生き返る」という文字で埋め尽くしました。その結果、あおいの存在も含めてウイングマンに関する記憶をすべて失ってしまったのです。

 それから少し時が過ぎ、学校帰りの健太は、一本の電柱に目を止めます。それは初めてあおいと出会ったときに側にあった電柱でしたが、健太は「妙に気になる」と呟いただけで、何も思い出すことはありません。

 するとそのとき、学生服姿の女性が通りかかりました。健太は女性に因縁を付けられ口論になりましたが、その女性は不意に、健太にキスをしたのです。女性の正体はあおいだったのです。ドリムノートは健太の願いを叶えていました。

 しかし健太はあおいのことを覚えておらず、知らない女性にキスをされたことに驚いてその場を逃げ出してしまいます。その後ろで、かつての衣装に身を包んだあおいは密かに健太に別れを告げ、異次元世界「ポドリムス」へと帰って行ったのでした。

 青春の終わりと言い切るには、あまりにも切ない幕切れを迎えたマンガ版『ウイングマン』。果たしてドラマ版がどのようなラストを迎えるのか、目が離せません。