【DRAGONGATE】加藤が10ヵ月ぶりに電撃復帰 同期・柳内に完勝でトライアングルゲート返り咲き宣言

『KING OF GATE 2024』後楽園ホール(2024年12月3日)
加藤良輝復帰戦 ○加藤良輝&KAI&ISHIN&ジェイソン・リー&帆希vsYAMATO&B×Bハルク&横須賀ススム&Kagetora&柳内大貴×

 2月から欠場していたZ-Bratsの加藤が10ヵ月ぶりに電撃復帰。同期の柳内を叩き潰すと、欠場前に保持していたトライアングルゲート王座返り咲きを宣言した。

 当初、予定されていたのはZ-BratsとPARADOXによる8人タッグマッチ。10・4後楽園大会の敗者ユニット脱退マッチで敗れてGOLD CLASSを離脱したハルクが、度重なる勧誘を受けて、ついに12・1札幌大会でPARADOXに加入したばかり。ハルクの東京お披露目マッチになるかと目されていた。

 YAMATOにリングで紹介されたハルクは「世界が認めた唯一無二・元祖イケメン・道産子・カリスマ・男前レスラーのB×BハルクがPARADOXに入ったぞ! 俺が加入したことによってDRAGONGATEをますます面白くしますんで、ご期待ください」と意気込む。続いてZ-Bratsの入場に。その中にいたのが右ヒザ負傷のため、2月から長期欠場を続けていた加藤だった。

 加藤の体は一回り大きくなり、欠場中とは思えない自信に満ちあふれた表情を見せる。マイクを持つと、「俺がなぜここにいるか言わなくてもわかるだろ? コンディションは万全。溜まったフラストレーションも爆発寸前。今日12月3日、ここ後楽園ホールで復帰させてもらうぞ」と突然の復帰宣言。「俺たちZ-Bratsは5人。1人足りねえんじゃねえか。欠場していた俺がわざわざ出てきてやってんだから、確かPARADOXには欠場中のヤツがいたよな。ドラゴン・キッド、土井成樹、いずれか出して5対5でやれよ。俺の復帰戦だぞ」と要求した。

 すると、すでに第1試合に出場していた柳内がリングイン。「YAMATOさん! 自分に行かせてください!」と志願する。加藤が「誰かと思ったら俺の同期の柳内じゃねえか。お前はデビューから何十敗、いや、何百連敗したら気が済むんだ? 自力初勝利も上げてないお前は俺の復帰戦には相応しくないんだ」が斬り捨てても、柳内の気持ちは変わらない。「確かに自分は自力初勝利もなし、ユニットもどこにも入ってない。同期にも先を越されて、後輩にも先を越されて、メチャクチャ悔しい思いをしてるんですよ! だから、この現状打破をするためには、この試合に入って加藤をぶっ潰したいんです!」と懇願すると、歓声が集中。YAMATOが「お客さんがそう言うんだったら…」と認めようとした瞬間、Z-Bratsが襲撃して大乱闘に。急きょ加藤と柳内を加えた10人タッグマッチに変更となり、開始のゴングが打ち鳴らされた。

 気持ちを見せようと柳内は場外ダイブを狙うも、加藤が場外から足をすくって妨害。そのまま場外乱闘に持ち込み、一方的にいたぶる。他のメンバーとともに暴行。柳内の劣勢が長時間続いた。それでも自力で反撃すると、PARADOXの面々が反撃へ。息を吹き返した柳内もトペスイシーダ2連発で気を吐いた。PARADOXの面々が帆希を怒とうのラッシュで追い詰めると、柳内のダイビングダブルニーアタックもさく裂する。

 だが、Z-Bratsが乱戦に持ち込むと、柳内に再照準。KAIたちが串刺しラリアットを連発すると、加藤はデスバレーボムで叩きつけた。柳内が丸め込みで抵抗してもラリアットで黙らせると、リストクラッチ式アルゼンチンバックブリーカーからフェイスバスターをズバリ。テレビカメラを、そして天を指差してアピールすると、最後は引退した同期・T.N.Revoluciónの必殺技であるLimit Bomb(ダブルリストクラッチ式変型ボム)で柳内を葬った。

 加藤が同期・加藤に完勝。格の違いを見せつけると、マイクで「今現在、リング上に立っているのはこの俺だ。俺は帰った。俺は帰ったぞ。これからのZ-Brats、加藤良輝に期待しとけよ」と断言してみせた。

 バックステージでも「リング上で見せただろ? 圧倒的な実力をよ。10ヵ月欠場していようが俺と柳内の立ち位置が変わることはない」と豪語した加藤。最初の標的として掲げたのは、現在NATURAL VIBESのBIGBOSS清水&ストロングマシーン・J&U-Tが保持しているトライアングルゲート王座だった。

 加藤は2月までKAI&ISHINとトライアングルゲート王座を保持していたものの、負傷欠場によりタイトル返上。その後、王者決定戦で再びZ-Bratsが戴冠したものの、加藤自身には悔しさが残っていた。現王者のNATURAL VIBESはまったく関係ないが、加藤は「ちょっと最近、肌寒いから腰に巻こうと思ったらよ、誰だ? 俺のスーツケースからパクったヤツはよ」と難癖。「これからすぐ、今すぐ! 正統な王者である俺、ISHIN、KAI、3人のタイトルマッチ組めよ。今すぐだ。わかったか?」とタイトル戦を要求した。

【試合後の加藤、KAI】

▼KAI「ウェルカム・バック! 帰ってきたぞ、帰ってきたぞ」

▼加藤「リング上で見せただろ? 圧倒的な実力をよ。10ヵ月欠場していようが俺と柳内の立ち位置が変わることはない。(両手を広げながら)こんな、いや、こんな、いや、もっとあるだろ。それはそうとよ。今日の試合、勝ったら、いや勝たなくても言おうとしたことがあったんだ。俺が2月欠場して、俺たちトライアングルゲートチャンピオンだったはずだろ?」

▼KAI「どこいったんだよ? あのベルト」

▼加藤「ちょっと最近、肌寒いから腰に巻こうと思ったらよ、誰だ? 俺のスーツケースからパクったヤツはよ」

▼KAI「泥棒か?」

▼加藤「余裕でお前、窃盗だろうが。これからすぐ、今すぐ! 正統な王者である俺、ISHIN、KAI、3人のタイトルマッチ組めよ。今すぐだ。わかったか? この強さが証明だ、バカヤロー!」