『KING OF GATE 2024』後楽園ホール(2024年12月3日)
決勝トーナメント準決勝 ○箕浦康太vsKzy×
2位選手による4WAY戦を制してKING OF GATE準決勝に駒を進めてきたKzyは“大どんでん返し”での優勝を予告したものの実現できず。箕浦の無法ファイトの前に沈み、無念の脱落となった。
今年の決勝トーナメントは3ブロックの1位選手3人に、各ブロックの2位選手による決定戦を制した1人を加えた4人で争われることになった。Aブロックの2位はルイス・マンテ、フラミータが同率で並んだため、BブロックのKzy、CブロックのYAMATOを加えた4WAYで決定戦が行われることに。元ドリームゲート王者のマンテを丸め込んで、Kzyが意地の決勝進出。3年ぶり2度目の優勝を目指し、昨年覇者の箕浦との準決勝に臨んだ。
組み合わせ抽選時には「あいつの2連覇は俺が阻止します。俺が大どんでん返し。下から優勝を奪って、KING OF GATE覇者の称号を手に同期YAMATOの前に立ちたいと思います」と力強く予告したKzy。だが、大どんでん返しは実らなかった。
試合序盤、kzyがセコンドに付いたZ-Bratsの面々に視線を向けた瞬間、箕浦が背後から襲撃。出鼻をくじかれたKzyだったが、変則的なロープワークで幻惑すると、クモガラミに持ち込んでガッチリと絞め上げた。
Kzyは「俺がもらうぞ!」と叫び、激しいエルボー合戦へ。しかし、箕浦は豪快なジャンピングニーから場外戦に持ち込むと、イス山めがけてのブレーンバスターを強行。Kzyの動きがガクンと鈍ると、箕浦は何度も罵声を浴びせつつ、土手っ腹にボディブローを連発する。KzyはBEAT-BOMから巻き返しを図るが、コーナーに上がったところで足をすくわれ、頭部をコーナーマットに強打。すかさず箕浦はバックドロップ式ネックブリーカーからGolden Roseの構えに。
粘るKzyはスキを突いてスカイデ・スクールボーイでクルリ。キックアウトされてもダブルアーム式DDTからスライディング式エルボースマッシュにつなげる。さらに、サポーターを外して再度エルボースマッシュを浴びせると、韻波句徒の体勢に。だが、Z-Bratsのジェイソン・リーがエプロンに上がると、Kzyは技を解いて警戒。レフェリーの注意が逸れているスキに、箕浦は急所蹴りから鉄板を脳天に振り下ろした。棒立ちになってしまったKzyに箕浦はGolden Roseをズバリ。Kzyは3カウントを聞くしかなかった。
2021年の決勝ではkzyが箕浦を破って優勝を果たしたが、今年は箕浦がKzyを暴走粉砕。Kzyが予告していた“大どんでん返し”は実現せず、ドリームゲート王者YAMATOへの挑戦はつなげる野望は海の藻屑と消えた。失意のKzyはノーコメントで控え室へと消えていった。