『KING OF GATE 2024』後楽園ホール(2024年12月3日)
優勝決定戦 ○ドラゴン・ダイヤvs箕浦康太×
ブレイブゲート王者のダイヤが連覇を狙う箕浦を下し、シングルリーグ戦・KING OF GATEを初制覇。年内最後のビッグマッチとなる12・15福岡国際センター大会でドリームゲート王者・YAMATOとのダブルタイトル戦が電撃決定した。
軽量級王者としてリーグ戦に臨んだダイヤは、初戦でいきなりドリームゲート王者のYAMATOを撃破して最高のスタートを切ると、勢いのままに4勝1敗でCブロックを首位通過。今宵の決勝トーナメントでは準決勝で望月成晃に逆転勝利し、決勝戦では史上初の2連覇を狙う同期・箕浦と相対した。
4年連続の決勝進出となった箕浦は、Z-Bratsらしいラフファイトと腰攻めで試合を掌握。ダイヤはケブラーダなど空中殺法でペースを奪いにかかるが、箕浦はパワーの違いを見せつけて押し返し、コーナーめがけてのエクスプロイダーを強行する。しかし、ダイヤも雪崩式アストロシザースホイップを決めると、箕浦のパワーボム、ダイヤのブレーンバスターが次々と連鎖して、両者大の字に。
1日2試合目だけにどちらの余力もあとわずか。それでもエルボー合戦で火花を散らす。箕浦はボンベロ(変型エルボー)から必殺Golden Roseを仕掛けるも、ダイヤはスイング式DDTで切り返し、飛びつき式DDTでも突き刺した。一度はR-301で切り返されたものの、即座に立て直してDDDDTを繰り出す。
そして、ダブルコークを狙って飛びつくが、間一髪で逃れた箕浦はジャンピングニーを連続発射。一転して大チャンスを掴むと、ガングで叩きつけた。それでも沈まないとみるや、Golden Roseへ。今度はダイヤが上手く逃れると、急角度のレプテリアンラナで突き刺して、箕浦を沈めた。
箕浦の連覇を阻止したダイヤがKING OF GATEを初制覇。軽量級の王者としてシングル最強の座を手に入れた。
過酷なダブルヘッダーを生き抜いたダイヤはマイクを持つと、今の思いを語り始める。「キングになったぞ! 今年はすごいいろんなチャンスが巡ってきて。でも、ずっとつらくて。昨年末、僕のパートナーの吉岡勇紀が網膜剥離になって、当時持っていたタッグのベルトを返上して。年始からはずっとタイトルに絡めなくて悔しくて。そうしたら、5月に急きょBEST OF THE SUPER Jr.に出場したり、いろんなチャンスが巡ってくるようになって。タッグリーグにも出たり、ブレイブも獲ったし。そして、今日ここまで辿り着きました」。そう振り返ると、場内は大きな拍手に包まれた。
そこにドリームゲート王者のYAMATOが現れる。「皆さん、ドラゴン・ダイヤ、非の打ち所がないレスラーに育ちましたよね。文句の付けようがないよ。お前に公式戦で負けた俺が言うのもなんだけどな」と称賛。「この半年間の彼の活躍には、目を見張るものがあった。令和新世代6人をごぼう抜きにするかの如くブレイブゲートを奪取し、そしてこの『KING OF GATE 2024』を制した。まあ、お前に公式戦で負けた俺が言うのもなんだけどな」と続けると、「次のこのドリームゲートの…」とダイヤを挑戦者に指名しようとした。
しかし、割って入ったダイヤは「僕はKING OF GATE開幕戦でYAMATOさんから勝ったその日に宣言しました。KING OF GATEを優勝したらドリームゲートに挑戦せず、このブレイブゲートのタイトルマッチを年内最後のビッグマッチ福岡国際センターのメインで行う。そう宣言しました」と拒否。そのうえで「そして、その挑戦者はもう決めてます。それはYAMATOさん、あなたです。ドリームゲートのベルトを持ったままこのブレイブゲートに挑戦してきてください」とブレイブゲート王座への挑戦者にYAMATOを指名する。
「まあ、実際俺、80キロもないからね。そのブレイブゲートへの挑戦はやぶさかではない」と返答したYAMATOだったが、「だが、年内最後のビッグマッチ、福岡国際センターでこのドリームゲートのタイトルマッチをやらないわけにはいかない。だったらな、この俺がドリームゲートチャンピオンとしての権限を使って、ドラゴン・ダイヤ、お前を次のドリームゲートの挑戦者に指名してやるよ」と逆指名し、ダブルタイトル戦が急浮上。斎藤了GMが即決し、12・15福岡国際センター大会でのダブルタイトルマッチが電撃決定した。
「番狂わせってのは二度起きないから番狂わせなんだよ。奇跡っていうのは1回しか起こらないから奇跡なんだよ。俺はもう背水の陣だ。必ずお前の首を獲って、そのブレイブゲートもこの俺の腰に巻いてやるからな」とYAMAO。しかし、今のダイヤには揺るがない自信がある。「俺がYAMATOさんに勝つことはもう番狂わせって言わないっすよ。俺は2024年のKING OF GATEの覇者…シングル最強ですよ。あくまでチャレンジャーはYAMATOさんのほうですよ。覚悟しておいてください」と力強く言い返した。
最後を締めたのもダイヤ。「もう俺はDRAGONGATEのトップだから全ての責任を俺が背負っていきます。この後楽園ホールの空席も俺が埋めてみせます。これからは俺がDRAGONGATEの先頭だ」と決意をあらわにすると、「それを証明するために、12月15日福岡国際センター、ブレイブゲートに続いて、ドリームゲートのチャンピオンになるぞ! 俺がDRAGONGATEファミリーを守るからついてきてください」と聖地の観客に二冠獲りを誓ってみせた。
【ダイヤの話】「ついにここまで来ました。シングルナンバー1。なんかホント今年凄かったです。でも…すいません、気の利いた言葉が出てこないですけど、とにかくうれしすぎて。子供のころからずっとDRAGONGATEが一番好きだったんで、ここまで来たなって。でもね、もう一つのシングル最強の称号があるんで、それを獲ります。そしてブレイブゲートとドリームゲートが二枚看板だって、この身で証明してみせます。DRAGONGATEファミリーは俺が守ります。俺が不可能を可能にする、龍に選ばれし勇者です」