患者さん・介護スタッフ・施設の雰囲気も改善し介護量も減少

認知症の周辺症状が改善したことによって、認知症フロアの患者さんに明るい表情が生まれ、罵声などがなくなり、介護スタッフさんの負担が減ったことを実感したと武田先生。

施設の雰囲気が著しく改善し、穏やかになったと感じるそうです。

患者さんのご家族に「kikippa」導入前後での患者さんの様子についてお話を聞くことができたのですが、

「以前とは比べものにならないくらい穏やかで安心して過ごせているように感じます。よく話をしてくれるようになり、認知症になる前の母に戻っているような感じがします。また色んな要求を言ってくれるようになり、それに応えられるのがうれしく感じます」

と、実感した変化を語ってくれました。

武田先生によると他のご家族からも、「大量に飲んでいた向精神薬などが減った」「眉間のシワが減った」という反響もあったそうです。

また介護スタッフさんからは、

「患者さんの徘徊などが少なくなり、テレビのあるホールが自分の居場所と認識している方が多いように感じます」

とのお話があり、介護スタッフさんも変化を実感している様子でした。

武田先生は、「今後、さらに検証期間を延長し、認知症の中核症状にも効果を発揮することを期待したい」と、認知症ケアの未来への展望を語ってくれました。

今回の検証に導入されたガンマ波サウンドスピーカー「kikippa」は、イヤホンジャックでテレビに繋ぐだけで40Hzに変調したガンマ波サウンドを聴くことができるので、本当に手軽。

実際に聴いてみましたが、少しノイズ音が気になる程度で、施設のスタッフさんも2〜3日で耳が慣れてくるとおっしゃっていました。

患者さんの症状緩和や介護現場の負担を減らすことができる最新のテクノロジー。今後、身近なものになっていくことを願っています。