年末が近づくと、クリスマスプレゼントやお歳暮などで宅配便を利用する人も多いのではないだろうか。宅配便で荷物を送る際には、プチプチや古新聞などを緩衝材にして梱包するのが一般的。そんな中、SNS上では「お菓子を緩衝材代わりにして詰める」という意見が話題になっていた。
緩衝材の代わりに「お菓子」ってアリ?(画像はイメージ)
●「緩衝材にお菓子」は家族や知人までにしておくのが無難?
そもそも緩衝材には、輸送時の衝撃を吸収して荷物の破損を防ぐ役割がある。「お菓子を緩衝材代わりに詰める」という意見に対して、「神アイデア!」「お菓子詰めてもらうのめちゃくちゃ嬉しいよね」といった賛同の声が続出した。
また、緩衝材に適した袋菓子として「空気を含んでいるスナック菓子だと緩衝材代わりになるよ」「ポップコーンがおすすめ」「小さな隙間を埋めるのに駄菓子が役に立った」などのアドバイスも寄せられている。
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●関西からの荷物はカールを送ると喜ばれる?
中でも、特に多く見られたのが「関西から荷物を発送する時はカールを送ると喜ばれる」という意見。明治のスナック菓子カールは、2017年に全国での販売を終了し、関西地域以西での限定販売になっている。それゆえ、カールが入手困難な地域の人にとって「2度嬉しい贈り物」となっているのだ。
一方で「家族とか知り合いからは嬉しいけど、フリマアプリでこれやられると気持ち悪い」という声も上がっている。フリマアプリで商品が売れた際に、「サービスのつもりで安いお菓子を緩衝材にしていた」という人は意外に多い。
もちろん「嬉しい」と感じる人もいるが、「知らない人からのお菓子はちょっと嫌かも」「関係性がない中でこれをやられると、食べるのに勇気がいる」など抵抗感を抱く人は少なくない。良かれと思って送ったお菓子が、相手を困惑させてしまうこともあるようだ。
「お菓子を緩衝材代わりにする」ことはとても良いアイデアだが、家族や気心の知れた人までにしておいたほうが良いのかもしれない。(フリーライター・井原亘)
■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている