ケガをして泣いている子供の手当てをしたお母さんが「痛いの痛いのとんでけ~」と、おなじみのおまじないをかけると……。留々家(るるいえ)さんの4コママンガがX(旧:Twitter)で公開され、思わぬオチに反響が集まっています。



飛んでいった「痛」はどこへ?(留々家さん提供)

【マンガ本編】「痛いの痛いの飛んでけ~」で、「痛」の飛んでいった先が意外すぎる!

秀逸なオチに「これなら平和」「納得」

 ひざをケガした子供が泣いています。手当てをしたお母さんは「痛いの痛いのとんでけ~」と、おなじみのおまじないをかけますが、その後思わぬ展開に……。

 留々家(るるいえ)さん(@ruru_ie)による4コママンガ『おまじない』がX(旧:Twitter)で公開されました。思わぬオチに、読者からは「優しい世界」「これなら平和でいい」「そっちの痛さか」「納得」「win-winだ」などの声があがり、投稿には6.5万いいねの反響が集まっています。

 留々家さんは漫画家として活動しており、SNSで主に4コママンガを投稿しています。

 作者の留々家さんに、お話を聞きました。

ーー今回のマンガのオチにはなるほどと思わせられました。今回のネタを思いついたきっかけを教えて下さい。

 タイトルの「おまじない」というお題から考えたネタです。おまじないにもいろいろありますが、多くの人にとって馴染み深いであろうものは「痛いの痛いの飛んでいけ」というもので、そこから「飛んでいった痛みはどうなるだろう」ということを考えました。

 飛んで行った先に誰かがいて、その人が代わりに痛がることになる、というオチでも良いのですが、それでは単純すぎるので、「痛い」から「痛車」を連想して、このようなオチにしました。

ーー今回のマンガを描くうえでこだわったポイントや心がけたことなどがあれば教えて下さい。

 細かい描写ですが、1コマ目にばんそうこうや救急箱を描き、すでに手当をしたうえで、おまじないをしているところです。これを省いてもオチは成立しますが、読み手の脳裏に「おまじないより手当が先では……」などとよぎってしまうと、オチで笑ってもらううえでの雑音になってしまいます。絵の下手なりに、過不足のない説明を心掛けています。



『敬老』(留々家さん提供)

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 この4コマを引用リポストして、同じ話運びで、痛車ではなく服装が痛くなるというオチの4コマを描かれていた方がふたりいらっしゃいました。個々の方がこの4コマに触発されて、それぞれの創作をしたというだけの話なのですが、これがもし100人単位であれば、いわゆるネットミームと呼ばれるものになるのだろうなと思いました。もちろんそうはならなかったのですが、作品がミームとなることの片鱗を味わったようで、面白かったです。

ーーX(旧:Twitter)で最近投稿なさった作品で、反響が大きかったもの、気に入っているものなどがあればご紹介いただけますか?

『緊箍児』『敬老』『時間』『寿司』『苦学』です。