様々な条件が必要である事がわかった
顔料をしっかりと定着させるにはどうしたらいいのか。様々な理由が考えられ、それらを一つひとつ検証していく作業は気が遠くなるような日々でした。
例えば、
・縫製を終えたTシャツにも不純物がついているのでまずは綺麗に洗い流すのが必要。
・釜(かま)に入れる枚数によっても顔料の定着具合が変化するため、枚数を調整するのが必要。
・Tシャツ全体にムラなく顔料を付着させるコツがあるはず。ベストな方法を見つけなくてはならない。
・釜(かま)の温度設定によっても定着具合が変わってくる。
・顔料は1グラム単位の調合で定着具合や風合いが変わってくる。
などなど、他にも尽きることなく次から次へと我々の壁となり立ちはだかってきました…
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職人との二人三脚
これらの問題をひとつずつ解決する事から始まったプロジェクトは常に職人さんとの二人三脚で出来上がっていきました。問題が出るたびに工場へ出向き、解決に向けた話し合いと実験が始まり、当時は『また問題発生か~』と朝から晩まで工場に缶詰め状態で必死になって解決してきたのが今となっては懐かしい限り。20数年、職人さんと二人三脚で積み上げてきた努力は今、ブランドがこうして27年も継続できた礎になっていると改めて思います。