編集部の「これも食べたい!」
サブレ プラリネ ノワゼット
クリームがサンドされたサブレながら常温で持ち歩きできるので、手みやげに格好です。「サブレ プラリネ ノワゼット」S 880円、L 1,700円。
オープン当初は焼き菓子専門店としてスタートしたというだけあって、焼き菓子の豊富さも特徴のひとつ。中でも目を引くのが、薄く、繊細に焼き上げたサブレ類。甘さを抑えたカカオ風味のほろ苦いサブレで、キャラメル風味のチョコレートとヘーゼルナッツのクリームをサンドしたサブレ プラリネ ノワゼットは、薄いのに満足度がとても高い逸品です。
サブレ、ブール ド ネージュ、ディアマンなど焼き菓子だけでも25種以上。焼きたてのフィナンシェやマドレーヌ、カヌレ、ショソン オ ポムなども並びます。
ほかにも、淡路島産タマネギを使い、アルザス地方の伝統料理をイメージして焼き上げた塩味のサブレ アルザス、パンプリーバターを使った焼きたてのフィナンシェなど、まさに、フランス人の父と日本人の母を持つルイさんならではのラインナップです。
白を基調に素焼きタイルでアクセントを施した店内では、お菓子に合わせてセレクトしたお酒の販売も。
ルイさんが、自身のブランド1号店に芦屋という街を選んだのは、かつてこの地が「精道村」と呼ばれていた歴史があるからだといいます。「精」という言葉の持つ「念入りに手を加える」「まじりけのない純粋なもの」という意味は、まさに故ロブション氏が食に携わるうえで大切にしてきた精神。それを自身の「道」にしたいという思いからだそうです。ずらりと並ぶお菓子からも、そんなストーリーを感じることができます。
教えてくれた人吉村セイラ/Seira Yoshimura
エディター&ライター。「ELLE ONLINE」「madameFIGARO.jp」「SPUR.JP」など、 ファッション誌のウェブ編集者を経て、フリーランスに。東京在住ながら、近年は関西の仕事が多く、お店開拓にはげむ日々。“あまいもん”はもとより、パン、ワインにも目がない。
DATA
Pâtisserie La Gare by Louis Robuchon(パティスリー ラ・ガール バイ ルイ ロブション)
兵庫県芦屋市船戸町1-6
TEL 0797-23-0233
営業時間 10:00~20:00 ※商品完売次第、閉店する場合有り
定休日 不定休
\from Editor/
お店は、JR芦屋駅の、ほんとうにすぐそばにありました。年配のご夫婦が「デザインが少し変わったね」と言いながら、たくさんのケーキを買っていく様子に、早くもこの街で愛されているのが見てとれます。もちろん、初めてでも、ルイ・ロブションのお菓子を愛してやまないポーランド出身のドロタさんが、笑顔で迎えていろいろ教えてくれますよ。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真/吉村規子 文/齋藤優子 企画・編集/吉村セイラ