ヴェノムと同じく、マーベルコミックで“スパイダーマンの宿敵”として描かれてきたヴィランの誕生の物語を描く『クレイヴン・ザ・ハンター』(12月13日公開)。先日、津田健次郎が主人公クレイヴンの声を担当することが発表された本作の日本語吹替え版に、このたび新たに6名の豪華声優陣が参加することが決定。日本語吹替予告が初解禁された。
冷酷な父親と狩猟に出た際に巨大なライオンに襲われたことをきっかけに、“百獣の王”の力を宿して容赦なきハンターと化したクレイヴン。金儲けのために罪なき動物を狩る人間たちをターゲットに、次々と狩りを実行していくクレイヴンは、やがて大きな組織へと近付いていく。そこに立ちはだかるのは全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物“ライノ”。さらに“裏の世界の殺戮者”と呼ばれる父親と対峙することとなり…。
クレイヴンの父親であり裏社会で強大な力をもつ冷酷なニコライ役には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21)でグリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)の声を担当した山路和弘。また、クレイヴンの最愛の弟で病弱なディミトリ役に入野自由、クレイヴンを手助けする謎多き女性カリプソ役に田村睦心、宿敵のライノ役に堀内賢雄。さらに少年時代のクレイヴンことセルゲイ役を鈴木崚汰が、少年時代のディミトリ役を上村祐翔が担当する。
強靭な肉体と野獣のようなパワーとスピード、研ぎ澄まされた五感で獲物をどこまでも追跡するクレイヴン。そのあまりにも残酷な描写ゆえに、映倫のレーティングでR15+(15歳未満の観覧禁止)に指定された本作。是非とも日本語吹替え版で、超過激なアクションシーンを隅々までお楽しみあれ。
■<日本語吹替版声優コメント>
●山路和弘(ニコライ役)
「『男らしくしろ!』。ニコライが常に使うこの言葉。残念ながら私にはあまり縁がないので多少耳が痛いが、大抵映画の前半でこの言葉を多用する役は、最後は卑怯で男らしくないことをするものだ。その時のニコライ、ラッセル・クロウの上目遣い。いつもの哀愁を帯びた目が、今回最高に狡い目をして役を愉しんでいるように見えた。やはり、この男は凄い。このヴァイオレンス・マーベル作品のドラマ性をより一層深めている。仕事を離れて、もう一度、じっくり観たい」
●入野自由(ディミトリ役)
「ついにマーベルの世界に!しかもこの役で参加できることを、大変うれしく思っています。魅力は沢山あるのですが…まずはセルゲイとディミトリ。この兄弟のドラマが熱い!もう一つは、この作品の核となるアクションシーン!縦横無尽に駆け回り、闘い続けるクレイヴンから目が離せません!!『そんなのあり!?』『どうやって撮影したの!?』の連続です。過激で刺激的なこの映画。アドレナリンが止まらないこと間違いなしです!是非、お楽しみください!!」
●田村睦心(カリプソ役)
「野生動物を狩る人間を成敗していくクレイヴンを観てこんな力あったらな…なんて思いました。己の正義と反する悪を倒していくクレイヴン、そんな彼を助ける役をいただけてすごくうれしかったです。彼女は謎が多いので、いつかその謎が明らかになるといいなと思います。そして、アクションシーンがスピーディーで迫力もすごくて、重厚なストーリーと思いのほか複雑な関係がとても興味深く、完成が待ち遠しいです!」
●堀内賢雄(ライノ役)
「今回ライノ役の吹き替えで、参加させていただきました。マーベル史上最も“バイオレンス”な前評判通り、テンションあげあげで最高の作品です。自分を認めてもらいたく、人生に抗い自己を強化していくライノの深淵を自分なりに表現しました。すばらしい作品を皆様心おきなくお楽しみください」
●鈴木崚汰(少年セルゲイ役)
「ボイステスト合格と作品タイトルのご連絡をいただいたときはうれしさが大きかったのですが、台本を読み進めていくにつれ、少年時代のセルゲイはクレイヴンにとって前日譚となる重要なシーンだと知り、一気に身が引き締まりました。僕なりに情熱を込めて演じさせていただきました。ただ狩るだけでは終わらない、クレイヴンの残虐だけどカッコいい姿を是非劇場へ足を運んで目に焼き付けてください!よろしくお願いします!!」
●上村祐翔(少年ディミトリ役)
「『スパイダーマン』や『ヴェノム』は大好きな作品なので、迫力ある演出が際立つ今作に携われてうれしいです。少年ディミトリは、か弱い雰囲気を纏った兄思いの性格の少年です。少年セルゲイにとって人生を変えてしまう事件が起こりますが、そのタイミングにおける兄弟ならではの会話の空気感を大事に収録しました。そこに注目していただけたらと思います。アクションもドラマも重厚で過激、見どころ満載の今作の公開をどうぞお楽しみに!」
文/久保田 和馬