“海に選ばれた少女”モアナの冒険を描いた『モアナと伝説の海』(16)の続編となる『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)。日本での公開が迫るなか、前作でも人気を博したココナッツの海賊カカモラとモアナが再び対決するアクションシーンが解禁された。
11月27日に全米で公開されるや『アナと雪の女王2』(19)を大きく超え、全米で映画史上歴代No.1の5日間オープニング記録を樹立する快挙を達成した本作。続々と記録を塗り替え、2024年の最後を飾るビッグウェーブとなる特大ヒットとなっている。
前作の壮大な冒険から3年。海と特別な絆で結ばれた主人公モアナは、すべての海をつなぐ1000年に1人の“導く者”となり、彼方の島にいる人々を探すため、世界を再び1つにする航海に繰りだす。そんな大冒険で出会うのが、ココナッツの海賊カカモラたちだ。小さいけれど勇敢なカカモラは、ココナッツでできた鎧を身に着けた海賊。見た目はキュートだがパワフルで手強く、前作でもモアナの前に立ちはだかり、大乱闘を繰り広げた。解禁された本編シーンではそんなモアナとカカモラたちが戦うシーンが描かれている。カカモラは敵とみなした相手には、毒矢を武器に情け容赦なく襲い掛かるが、モアナは華麗に毒矢を交わし応戦。大海原の波を利用し、船の遠心力を使って攻撃を振り切るが、モアナのお尻に毒矢が刺さってしまう…。
そんなモアナの行く手を阻むカカモラだが、実はモアナの大冒険の重要なカギを握っていることが明らかになる。アニメーションを担当したケビン・ウェブはカカモラについて「前作ではカカモラがなぜ大海原を航海し、大混乱を引き起こしているのか?その理由は明かされませんでした。しかし本作では彼ら自身が“故郷に帰りたい”という想いがあることが描かれます。カカモラの長の子どもであるコトゥがモアナの仲間になり、前作からさらにパワーアップした活躍を見せてくれるので、期待していてください」と語った。
本作は前作の公開から約7年半が経ち、世界の分断が深まり混乱が極まるなかでの公開となる。ぜひ美しく神秘的な海の世界や、心を鼓舞し勇気をくれる楽曲で、体の奥底から湧き上がるような元気をもらえる“モアナチャージ”効果を劇場で体験しよう。
文/山崎伸子