最新の距離計測器は「距離」だけでなくコースマネジメントや上達に必要な情報を数多く伝えてくれる。その機能はさながらツアーで戦うプロゴルファーの「専属キャディ」のようだ。
「セルフプレー」が主流の現代ゴルファーにとって、1人に1台、いや2台以上もつのもアリ!頼れる“相棒”となる各メーカーの最新モデル、本誌レッスンでもおなじみの小野耕平コーチが解説する!
Bushnell GOLF
PINSEEKER PRO X3 PLUS JOLT/PINSEEKER TOUR V6 SHIFT JOLT
あらゆる情報を加味し「打つべき距離」を教えてくれる
ブッシュネルの最上位機種「プロX3プラスジョルト」の最大の特徴は風向・風速を表示する「ウインド機能」を搭載していることだ。スマホの専用アプリと連携することで当該地域の“風情報”のデータが表示される。勾配(高低差)に加えて「気温・気圧」を考慮した“打つべき距離”を教えてくれる「エレメント機能」と合わせれば、ショット前の迷いをかぎりなくゼロにして打つことができる。
「ツアーV6シフトジョルト」はコンパクトサイズながらもブッシュネルならではのレーザーの当てやすさ、測定速度は折り紙つき。どちらも完全防水仕様なので、雨の日のラウンドでも安心して使用できる。
機能Point
「スロープロックシステム」がスロープスイッチをしっかりと固定してくれるので、競技中に誤ってスロープモードがオンになってしまうリスクを大幅に軽減してくれる
機能Point ファインダービュー(※X3)
「プロX3プラスジョルト」はワンタッチで赤色表示と黒色表示を切り替えられる「デュアルディスプレイ機能」を搭載(「ツアーV6シフトジョルト」は黒色表示のみ)。
「ダブルジョルト機能」によって、ピンを捕捉したときに本体が振動する仕様になっている
小野’s Impression
両モデルともブッシュネルならではの安定感をすごく感じます。本体そのものが手にしっかりとフィットするのが、レーザーをピンに当てやすい理由のひとつになっていますね。結果的にピンの捕捉が早く、ストレスなくラウンドできる。
堅牢性も高く、ちょっとのことでは壊れない安心感もラウンド数が多いアスリートゴルファーにとってうれしいポイントなのではないでしょうか。
コンパクトモデルの「ピンシーカーA1スロープジョルト」も見逃せない
ブッシュネル史上「最小・最軽量モデル」で、持ち運びのしやすさは群を抜いている。本体そのままでもポケットにすっきり収まるスタイリッシュさが最大の特徴だ。充電式なので電池交換も不要。
エントリーモデルとして女性・ジュニアへの人気も高い
SPEC
【ピンシーカープロX3 プラスジョルト】
●測定可能距離/5~1300ヤード(ピンフラッグ測定可能距離5~600ヤード)
●測定精度/±1ヤード以内 ●ファインダー倍率/7倍 ●Bluetooth®搭載 ●防水性能/IPX7
●サイズ・重量/長さ120×高さ82×幅45mm・340g ●オープン価格(編集部調べ8万5800円)
【ピンシーカーツアーV6 シフトジョルト】
●測定可能距離/5~1300ヤード(ピンフラッグ測定可能距離 5~500ヤード)
●測定精度/土1ヤード以内 ●ファインダー倍率/6倍 ●防水性能/IPX6
●サイズ・重量/長さ114×高さ78×幅40mm・236g ●オープン価格(編集部調べ 6万4900円)
いかがでしたか? ブッシュネルの最新距離計測器をぜひ試してみてください。
テスター・解説=小野耕平
●おの・こうへい/1997年生まれ、茨城県出身。中央学院大ゴルフ部を経て、指導者の道へ進み、石井忍主宰の「エースゴルフクラブ」のインストラクターを務める。研究熱心で、物理と感性を両立したレッスンが持ち味。
●商品の問い合わせ/阪神交易 ブッシュネルサポートセンター
0120-804058 www.bushnellgolf.jp
構成=石川大祐
写真=田中宏幸
協力=日神グループ 平川CC