1・1日本武道館大会のGHCナショナル選手権試合「(王者)征矢学vsマサ北宮(調印式)」に向けた調印式が5日、都内で開かれた。
9月にGHCナショナル王座を奪取して悲願のGHCタイトル初戴冠。年末まで“情熱王者”としてテンション異常なまま突っ走ってきた征矢は、12・1新宿大会で恩人・近藤修司を破って3度目の防衛に成功した。
そのままいつもの挑戦者指名に移ろうとしたところで、“空気を読まない男”北宮が自ら現れて挑戦表明。ちょうど北宮を指名しようとしていた征矢も渡りに船と受けて立った。
ちょうど昨年、征矢、北宮、稲葉大樹(欠場中)の3人で決起の共闘戦線を張っていたこともあった。調印を終えた北宮は「誰も覚えちゃいないだろうが、約1年前…俺と征矢と稲葉で“このままじゃいけない”と奮起を誓いあったんですよ。この3人でどうにかのし上がって、NOAHで生き残っていこうと誓いあった」と振り返ったうえで、「あれから1年経って征矢はベルトを獲った。でも俺の手元には何もない。征矢は答えを出したが、来年の1・1は俺の番だと思ってる。だから1月1日、元日武道館、マサ北宮“幕開けの時”だと思う。心して見てほしい」と悲願のシングル王座初戴冠を見据えた。
征矢にとっても北宮は認め合う仲間。だからこそ「ともに高みを目指そうと決めた仲間であるので、なんであれ彼には負けたくない。そういう気持ちでいっぱいでございます」と強調すると、上下する北宮の口元をみやって「さっきから会見なのにガム食ってんのか?」と指摘した。
さらには「何個食ってんだ? 一個? だったら俺はな…一個といわず、ここにある全部食ってやるよ」と早速対抗心をむき出しに。取り出したガムを全部ぶちまけ、次々に口に放り込むと「俺はガムの数でもお前に負けたくねえんだ! 口のなかガムだらけだよ。こんなちょっとしたことでもオメーには負けねえぞ!」とフガフガしながら宣告した。
続いて「正々堂々と漢(おとこ)の闘いをしよう」と手を差し出したが、北宮が握り返したところで今度は握力勝負に発展。「負けねえ…負けねえからな!」と互いに目をひん剥きながらにらみ合った。ともに一本気で頑丈な情熱王者と獄門鬼。その“意地くらべ”は果たしてどこまで突き抜けるのか――。
【会見の模様】
▼北宮「約1年前…1年ちょっと前かな。去年の9月の名古屋大会で誰も覚えてないだろうけどね。俺と隣の征矢と、あと今休んでる稲葉で『このままじゃいけない』と奮起を誓い合ったんですよ。特にユニットを結成するわけでもなく、常に3人で組むわけでもなかったけど、この3人でどうにかのし上がっていこう、NOAHで生き残るぞと奮起を誓い合ったんです。1年経って征矢がナショナルのベルトを獲った。俺の手元には何もない。ここで一つ征矢が結果を出して、答えを出したところでだ。来年の1・1は俺の番だと思ってる。(征矢に向かって)なあ? 1月1日、元日・日本武道館はマサ北宮幕開けの時だと心して見て欲しい。以上!」
▼征矢「先ほど北宮選手が言っていたとおり、俺、北宮、そして稲葉。3人でユニットになるわけでもなく、高みを目指すという意味で決起しました。ただ、それは結果を出すだけではなく、お互いにこのNOAHを盛り上げていこうという気持ちで俺は発信しました。前回、新宿FACE大会後、本来であれば私が自分の口で、自ら指名の声を上げて、そこからリングに上がってきていただきたかったのですが、まったく空気を読まずノコノコとリングに上がってきた。その気持ちはひじょうにうれしい。とにかくお互いに高みを目指そうと決めた仲間であるので、私はなんであれ彼に負けたくないと。そういう強い気持ちでいっぱいでございます」
※フォトセッションの段になると
▼征矢「ちょっと待った。(北宮に向かって)さっきから会見なのにガム食ってんのか? なあ? ガム何個食ってんだよ?」
▼北宮「1個食ってるよ」
▼征矢「お前1個だけだろ? 俺はな(ガムを取り出して)1個と言わず、ここにあるガム全部食ってやるよ。いいか、ガムの数でもお前に負けたくねえんだ! ちょっとお時間下さい(とガムを次々に口へ運ぶ) 口の中ガムだらけだよ。お前1個だけだろ? 俺はこういうちょっとしたことでもな、常にお前には負けねえぞ。分かったか? 以上」
※写真撮影後、征矢が左手を差し出す
▼征矢「正々堂々と! 漢(おとこ)の勝負をしよう」
※北宮が握手に応じて握り続けると
▼征矢「離せ!」
▼北宮「お前が離せよ、先に」
▼征矢「負けねえからな。離せ、おい!(と突き放す)」
※再び征矢が左手を差し出して握手
▼征矢「離せ、離せ、分かった、分かった。ふざけんなコラ」