スーパーフォーミュラは12月11日(水)から12月13日(金)にかけて、毎年恒例の合同テスト兼ルーキードライバーテストを鈴鹿サーキットで実施する。
テスト開幕まで1週間程度というところで、参加ドライバーが続々と発表されているが、サッシャ・フェネストラズ、オリバー・ラスムッセン、イゴール・オオムラ・フラガ、ファン-マヌエル・コレア、ケイレン・フレデリックもスーパーフォーミュラのマシンをドライブすることが明かされた。
中でもフェネストラズは、2020年から2022年にかけてKONDO RACINGからスーパーフォーミュラへ参戦し、最終年にはドライバーズランキング2位を獲得。それ以外にも全日本F3選手権やスーパーGTのGT300/GT500クラスに参戦しており、日本でのファンも多い。
直近2シーズンは戦いの場を海外に移し、日産からフォーミュラEに挑戦してきたフェネストラズだが、2023-2024シーズンでチームを離脱することが決まり、motorsport.comにも日本のレース界から復帰のオファーがあることを明かしていた。
また、ラスムッセンは2023年にスーパーフォーミュラのルーキーテストにTEAM IMPULから参加した経験がある。
2021年にFIA F3にフル参戦して以降、ラスムッセンはスポーツカーレースに注力しており、2024年に世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスにチームJOTAのポルシェ963 LMDhで参戦。チームのFIAワールドカップforハイパーカーチーム制覇に貢献した。
スーパーフォーミュラのテスト経験では、日本生まれブラジル育ちのフラガも同様。FIAグランツーリスモ選手権チャンピオンという異色の肩書を持ち、日本に活動拠点を移して以降はスーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ)やスーパーGTのGT300クラスにも参戦してきた。
2022年にフラガはスーパーフォーミュラのeモータースポーツアンバサダーに就任し、同年の鈴鹿テストにTEAM IMPULから、翌年の鈴鹿テストにNAKAJIMA RACINGから参加した。今年はそのNAKAJIMA RACINGでリザーブドライバーを務め、来季のレギュラー候補と噂されている。
一方で、F1直下FIA F2からの挑戦となるコレアは、今回の鈴鹿テストでスーパーフォーミュラ初ドライブとなる。
コレアは2019年にアントワーヌ・ユベールがこの世を去ったF2スパ戦の多重クラッシュに巻き込まれて大怪我を負いながらも回復し、今年はF2復帰2年目をDAMSから戦った。バルセロナ戦では復帰後初表彰台を獲得したものの、バクー戦を最後にシートから降りた。
フレデリックも今回の鈴鹿テストで初めてスーパーフォーミュラのマシンを走らせる。
2020年のブリティッシュF3チャンピオンであるフレデリックは、2021年から2023年にかけてFIA F3に参戦し、今年からSFライツにB-Max Racingから挑戦。第5戦で初優勝を飾り、ドライバーズランキング5位となった。
フェネストラズ、ラスムッセン、フラガ、コレア、フレデリックが参加するチームや走行スケジュールなど詳細は12月9日(月)以降に発表されるという。この上記5名以外にも、既に大草りきと小山美姫、高星明誠、野中誠太、小林利徠斗がルーキーとして参加することが決まっている。大草は自身のSNSでNAKAJIMA RACINGからの参加を明かしたが、詳細は後日正式に発表される。
■SF合同/ルーキードライバーテスト参加ドライバー(暫定)
大草りき(PONOS NAKAJIMA RACING)
小山美姫(TBA)
高星明誠(TBA)
野中誠太(TBA)
小林利徠斗(TBA)
オリバー・ラスムッセン(TBA)
イゴール・オオムラ・フラガ(TBA)
ファン-マヌエル・コレア(TBA)
ケイレン・フレデリック(TBA)