照屋年之監督(ガレッジセール・ゴリ) 6年ぶりの最新作『かなさんどー』映画の舞台・沖縄で日本初上映となるプレミア試写会を実施!

役に対するプレッシャーも…

続いてMCの真栄平が「理想的な奥さんだ」と語った自身が病気の中、中小企業経営しながらも毎晩飲み歩く悟を明るく献身的に支える母町子役の堀内へ演技について質問をすると「ゴリさんのお母様をイメージしたってゴリさんもおっしゃっていたので、すごくちょっとプレッシャーもありました。そしてまずは、沖縄の方言を話さなきゃいけない、そして 沖縄の歌を歌わなきゃいけないっていうところで、本当に結構ハードルが高かった」と大変だったエピソードを語ります。「でも近くに、るかちゃんがいてくれて。」と松田るかの存在に支えられたとのこと。

印象的なエピソードとして「途中で私、るかちゃんとやり取りするところで涙が出るシーンがありまして、そこがリハーサルではかなりいい感じに涙が出てたんですけど、実際本番になったら出なくなりまして……。自分の時間を結構いただいたのですが、そんな時にも監督は“大丈夫”みたいな感じで、1回気持ちを作り直すことができました」と堀内も監督を絶賛しました。

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浅野忠信が監督に怒られる!?

よくプライベートでも沖縄に訪れるという浅野は「嬉しいです。本当に大好きですから。仕事とはいえ、このようにまた沖縄に来れたのが嬉しいですし、それがもたらす素晴らしい映画を皆さんに観てもらえるっていうのがとても嬉しいですね」と大好きな沖縄と本作について深く語りました。

映画では、女性にモテ、妻の死を受け入れられずに自分を責め続ける役、まさに本作の大きなテーマである“人生に後悔の念を抱く”父・悟役については、「方言は難しかったです。ただ、本当に松田さんがいつもそばにいてくれたので、あとKジャージさんや皆さんにも色々聞いたりしました」とKジャージの名前があがると「出てきました!」と嬉しそうにするKジャージに真栄平が一喝。国内外名だたる監督と一緒に作品をやってきた浅野ですが「本当に頼りになりますね。まるでお兄さんのような」と照屋監督を実施し高く評価。


©「かなさんどー」製作委員会

そんな浅野ですが撮影中に照屋監督から怒られたことがあるとのこと。それは、沖縄での撮影中に「病人の役で、余命いくばくの患者が健康的な肌しちゃいけないのに、海に行っていて(笑)」と述懐し、さらに入院着で近くのスーパーに行っていたエピソードも合わせて紹介し、会場は大笑い。


©「かなさんどー」製作委員会

悟の会社で働く知念家のおせっかい小橋川誠役のKジャージは、「最初監督とお会いした時も、 台本の読み合わせしたいっていう。時に監督から“この映画はKジャージさんにかかってるんで”って言われたんです。自分は芸人なんでジョークだと思い大笑いしたんですが、全然笑わないんです……。そしてこのキャスト」とプレッシャーを感じていたことを告白。しかし撮影終了時の打ち上げでは、浅野を“のぶ”と親しく呼ぶ間柄になっていたと同い年の浅野と打ち解けた撮影裏のエピソードも明かされました。

悟の会社の従業員として和気藹々と知念家と過ごす従業員役の3人のうちの1人、初恋クロマニヨン松田しょうは、「こういう映画に出演していることが、もうすごく鼻が高く役柄としてもこの温かさの一端を担えるのであればすごく嬉しいな」と出演について嬉しさを語りました。そして「印象に残っている撮影裏のシーンは………」と話すとKジャージのネタを披露し、「これ俺のネタ」とツッコミ、Kジャージのネタが好きな堀内は満面の笑み。