照屋年之監督(ガレッジセール・ゴリ) 6年ぶりの最新作『かなさんどー』映画の舞台・沖縄で日本初上映となるプレミア試写会を実施!

この映画を通して一番演技に嫉妬したのは…


©「かなさんどー」製作委員会

そんなKジャージについて、堀内は、クランクアップした後「この映画を通して一番演技に嫉妬したのがKジャージさん」だと語ったとそう。「多分レーシックした方がいい」と照屋監督はツッコみますが「芸人さんでもあって、演技をされるって、面白いところをわざと面白くするんじゃなくて、演技の中でこう面白くできるっていう、なんかKジャージさんが出てくると、なんか、ちょっと面白くて、むかつくって」と大評価。

初恋クロマニヨン新本は、1番感動したシーンについて、撮影中みんなで、わいわいやってるシーンがあり、移動する際にシーンとなるとのこと。そんな静けさの中Kジャージは、立ち上がる瞬間に「多分皆さんも気づいてないと思うんですけど、“ぷっ”ておならをして、間髪入れず謝った時感動しました」と場を和ませる役でもあったと振り返りました。

初恋クロマニヨン比嘉は、浅野が撮影中に購入した沖縄の地元のスーパーのTシャツについて「snsの方でそれが沖縄県にめちゃくちゃバズってまして。浅野さんが着てくれていると自分のことのように喜んだ県民の皆さま拍手〜!」と放つと劇場全体が拍手に包まれました。

(広告の後にも続きます)

監督へのサプライズに感動!

そしてここで、キャスト&スタッフより照屋監督にサプライズがあるということで、本作の製作総指揮を務めた福田淳が急遽登場。登壇した福田は、「私はコロナの時に沖縄の南条に移り住みまして、その時に『洗骨』を見たんですよ。それで『わぁ』となって、照屋監督と面識なかったんですけど直情的に連絡先を聞いて連絡したんですよね。映画撮りましょうと」と本作の製作の発端を明かしますが、そんな福田に対して照屋監督は「でもビジュがああじゃないですか(笑)。素晴らしい経歴を持たれているんですけど……」と最初は簡単に信じられなかったと告白。

しかし福田は「この作品のことをインタビューで聞かれた時に、『照屋監督はどういう監督ですか?』とたくさん聞かれて、『もう間違いなく日本のフェリーニだ』と。今日おそらくここでご覧になって出られる方は大泣きですよ。毎年撮りたいなという感じ」と大絶賛。すると照屋監督は「マスコミさん、撮りましたね?(笑)」と喜びの笑顔を見せていました。

さらに本日が“日本最速のプレミア上映”ということで、改めて主演の松田から照屋監督へお祝いの言葉と、キャスト陣から本作の象徴にもなっているテッポウユリの花束をサプライズで監督へプレゼント! そして松田が「私たちから、これだけはちょっと言わしてもらわないといけないなっていうのがあって。ちょっといいですか? 照屋監督……!」と掛け声をかけると、キャスト全員から「かなさんどー!!」(沖縄方言で『愛してるよ!』の意味)の言葉が贈られました。


©「かなさんどー」製作委員会

サプライズプレゼントに監督は、「あーなんか嬉しいです。こういうサプライズを受けると思っていなかったんで。監督ってやっぱり裏方なので……。なんかこの映画、観ていないのに今泣きそうです。(花束を見て)綺麗……」と泣きそうな表情を見せ、「作り手の苦労を話すつもりはないんですけれども、やっぱりこの0の何も生まれていない時点から脚本を書いて、それをスタッフや演者と本を通して共有し、撮影で実際に皆さんの目で見れるように映像を残して編集で繋いで、作品まで行くのがすごく時間がかかるんですね。ですので90分の映画でも、もう関わってる人間の数、汗、涙、努力とかが本当に詰まってるので、やっぱり本当に我が子のように可愛いんですよ、作品が。 で、よく年賀状で頼んでもないけど赤ちゃんの写真載せて送ってくる人いるじゃないですか。あの気持ちがやっとわかったんです。だって 作品が可愛いから見せたいんですよ。だから年賀状に赤ちゃん載せるんだっていう。だからこれからも年賀状の赤ちゃん写真は僕は大事に読みます。ですので、皆さん、これからの我々が作った大事な赤ちゃん、是非とも楽しんで可愛がってください。よろしくお願いします」

「あの両親がいたから、この映画を撮れたのかな」

そしてイベントの最後には、浅野が「本当にもう観ていただいてわかると思うんですけども、こういう楽しい現場だったんですね。ですから、本当に作品の中にもその愛がすごく溢れいてますし、もう愛だけではなくて、ほんとに苦難もみんなで乗り越えていけるような作品になってると思うので、ぜひ楽しんでください」と話し、堀内も「まずここ沖縄で皆さんにまず観ていただけるっていうのを本当に嬉しく思います。家族の愛を、そして人への愛をぜひ感じていただけたらと思います」とメッセージをおくりました。

松田も「沖縄出身として、沖縄を舞台にした作品で主演をさせていただくということがすごく 光栄なことだなと思っております。さっき堀内さんと浅野さんもルカちゃんがいてくれてと言ってくれていたんですけど、私はもしろ2人がいてくださったからすぐ親子になれましたし、それを温かく包んでくれる照屋監督がいたからよりいい作品になったと思っております。これからご覧になられる方、ぜひ楽しんでください。今日はありがとうございました」と本作への思いを溢れさせました。

監督も「やっぱり映画を作る時って何かにインスパイアされて僕も脚本を書くんですが、作品を作っていて気づいたのは、やっぱり僕の両親のこともある程度入ってるんですね。 やっぱりそういう部分で『ああ、あの親が2人いたからこの映画を撮れたのかな』って思うと、今日この会場に僕の兄弟、兄貴たちも全員観に来ているので、自分の家族に観てもらえるのも非常に光栄ですし、 皆さんもそれぞれ親があったり子がいたりとかっていうのの中で、何か自分がこの役の気持ちに当てはまる部分があると思いますので、これ見終わった時にあったかい気持ちで『また親と会いたいな。ちょっと子供と会う時間作ろうかな』っていう風に思っていただけたら嬉しいです。本日は来ていただきありがとうございます」と投げかけ、イベントは幕を閉じました。

(広告の後にも続きます)

STORY

7年ぶりの帰郷。見つけたのは、今は亡き<母の日記>。
記憶の糸をたぐり、いま、止まっていた時計が再び動きはじめる――

妻・町子 ( 堀内敬子 )を失った父・悟 ( 浅野忠信 ) は、年齢を重ねるとともに認知症を患っていた。娘の美花 ( 松田るか )は、母が亡くなる間際に助けを求めてかけた電話を取らなかった父親を許せずにいる。そんな父・悟の命が危ないと知らせを受け、苦渋のなか故郷・沖縄県伊江島へ帰ることに。父との関係を一向に修復しようとしない美花だが、島の自然に囲まれ両親と過ごしたかけがえのない時間を思い返すなか、生前に母が記していた大切な日記を見つける。そこで知ったのは母の真の想い、そして父と母だけが知る< 愛おしい秘密 >だった……。

開催概要

映画『かなさんどー』プレミア試写会
日時:12月2日(月)19:00~19:30(30分)
会場:シネマQ スクリーン5
(沖縄県那覇市おもろまち4丁目4-9)
登壇者:松田るか、堀内敬子、浅野忠信、 K ジャージ、松田しょう(初恋クロマニヨン)、新本奨(初恋クロマニヨン)、比嘉憲吾(初恋クロマニヨン)、照屋年之監督
MC・真栄平仁

作品概要

『かなさんどー』
出演:松田るか、堀内敬子、浅野忠信
K ジャージ、上田真弓、松田しょう、新本奨、比嘉憲吾、真栄平仁、喜舎場泉、うどんちゃん、ナツコ、岩田勇人、さきはまっくす、しおやんダイバー、仲本新、A16、宮城恵子、城間盛亜、内間美紀、金城博之、前川守賢、島袋千恵美
監督・脚本:照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)
製作総指揮:福田 淳
製作:福永真里、藤原寛
プロデューサー:石田玲奈、鳥越一枝
協力プロデューサー:金森 保
撮影:大城 学
照明:鳥越博文
録音:横澤匡広
美術:吉嶺直樹
装飾:梅原文
ヘアメイク:荒井ゆう子
衣装:むらたゆみ
助監督:石田玲奈
フードスタイリスト:中村真琴
編集:初鹿紗梨
音響効果:佐藤祐美
DIT&データ管理:小野寛明
題字:おやまゆき
音楽:新垣 雄
歌唱指導:古謝美佐子
主題歌:『かなさんどー』作詞・作曲:前川守賢
協賛:くらしの友、沖縄セルラー電話、沖縄タイムス
配給:パルコ
宣伝:FINOR
制作協力:キリシマ一九四五
制作プロダクション:鳥越事務所
制作:スピーディ
製作:「かなさんどー」製作委員会
2024 年/日本/日本語/86 分/G
©「かなさんどー」製作委員会