【ストロングスタイル】日高が前王者・関札返り討ちでBJWジュニア王座熱闘V2 「まだまだ道の途中」

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスvol.32 力道山先生ご生誕100年記念日感謝大会』東京・後楽園ホール(2024年12月5日)
BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合 ○日高郁人vs関札皓太×

 日高が前王者の関札を熱闘の末に真っ向から返り討ちにして、BJW認定ジュニア王座V2。「まだまだ道の途中だ。佐山先生が起こしたみたいなジュニアヘビー級ブームを起こすために、まだまだ上っていく」と決意をあらわにした。

 現在、ストロングスタイルプロレスでコーチを務める日高は、8月の大日本後楽園大会で関札を下してBJW認定ジュニア王座を初戴冠。星野勘九郎を下して初防衛にも成功した。日高はストロングスタイルのリングでの防衛戦を熱望し、挑戦者に前王者の関札を指名。今大会でV2戦が実現した。

 序盤は静かな立ち上がりとなったが、ベルト奪回に燃える関札がトルニージョで先制。空中戦のみならず、打撃や関節技なども駆使し、あの手この手で日高を攻め込んだ。腰を狙われて苦もんした日高だったが、ドラゴンスクリューで反撃ののろし。串刺し側転ニールキック、リバースDDTと大技を連発すると、左足をしつこく蹴り飛ばし、ショーンキャプチャーで仕留めにかかる。

 だが、決めさせない関札は、丸め込み合戦で日高を慌てさせると、場外に転落しそうになっても、ロープを掴んで逆上がりで舞い戻る。日高もアイルビーバックで同じくリングに戻るが、関札はすぐさまブレーンバスターでペースを渡さない。2人は逆水平合戦、エルボー合戦で火花を散らした。

 日高はエプロンDDT、バックドロップ、トラースキックと一気呵成。しかし、屈しない関札はフライングメイヤーの体勢から前方に落とす変型DDTを繰り出すと、バックドロップ式バッククラッカーで再び腰にもダメージを与えて、勝機をたぐり寄せた。

 続くフロッグスプラッシュは日高が避けて自爆に追い込むと、王者が再び攻勢。ショーンキャプチャーなどで序盤で攻めた左足を狙い撃ちに。粘る関札は石見銀山狙いを首固めで切り返し、丸め込みを連発。あわやの場面が続出するが、ギリギリで肩を上げた日高は、起死回生のタイガースープレックスをズバリ。今度こそ石見銀山を決めて3カウントを奪った。

 日高がBJW認定ジュニア王座2度目の防衛に成功。ベルトを腰に巻くと、うなだれる関札に見せつけた。

 初代タイガーが急きょ来場できず、試合を見せることはできなかったが、日高の心の中には常に初代タイガーの存在がある。試合でタイガースープレックスを決めたのもその現れ。日高は「石見銀山を何度も切り返されて、ふとバックを取れたんで、俺、昔やってたなと思って。咄嗟に繰り出しました」と振り返った。

 「年齢は随分離れてますけど、関札皓太は俺にとってライバルです。まだまだ関札との戦いはこれからも続くと思う」と語った日高は「まだまだ道の途中。まだまだ道の途中だ。佐山先生が起こしたみたいなジュニアヘビー級ブームを起こすために、まだまだ上っていくんで。これからもBJW認定ジュニアヘビー級王座を巡る戦いにご注目ください」と気持ちを新たにした。