【新日本】手負いの海野が意地のL・I・J突破阻止 辻にエール「俺たちの世代で大爆発させてみようや!」

『WORLD TAG LEAGUE 2024』アスリートタウン延岡アリーナ サブアリーナ(2024年12月5日)
Aブロック公式戦 ○海野翔太&本間朋晃vs鷹木信悟&辻陽太×

 手負いの海野が意地の辻撃破でL・I・Jコンビのブロック突破を阻止した。

 本間と組んでタッグリーグにエントリーした海野はここまで2勝4敗。脱落が決まったうえ、11・29静岡大会で負傷した足首の具合も深刻化。それでも「諦めない強さを見せつける」と誓ってこの日の最終公式戦を迎えた。

 相手は4勝2敗でAブロック首位タイの鷹木&辻。これに勝利し、メインでゲイブ&SANADAが勝利もしくは引き分けでブロック突破が決まるところだった。

 鷹木のドラゴンスクリューを足がかりに海野はL・I・Jコンビから左足を徹底攻撃されて苦もんの連続。中盤には辻をミサイルキック、リバースツイスト&シャウト、トライデントの猛攻で攻め込み、STFで絞め上げたが、鷹木のヒールホールドに捕まってギブアップ寸前に追い込まれた。

 終盤には辻のカーブストンプを食らい、合体ジャーマンで投げ飛ばされた。本間がパンピングブラスターを阻止する好フォローをみせたが、逆にパンピングブラスターで蹴散らされ、海野は鷹木のターンバックルパワーボム、辻のマーロウクラッシュの猛攻の前に防戦一方。鷹木&辻がパンピングブラスターの構えに入って万事休すと思われたが、辻のジーンブラスターを鷹木に誤爆させると、デスライダーで突き刺して辻から3カウントを奪った。

 海野が意地の辻撃破。鷹木&辻のブロック突破を阻み、タッグリーグを3勝4敗・勝ち点6で終えた。試合後、本間と抱き合って喜びを分かち合った海野は「諦めない気持ちで、それだけ自分を信じて、仲間を信じて、自分と闘って、仲間と闘って、最後に勝つ。負けて、負けて、負けて、負けた回数プラス1回立ち上がればいいんだよ」との信念を口に。「新日本プロレスはこんなところでは終わんねぇよ。もっともっとこれから大きくなって、世界中に届けて、世界一の団体にするんだろ? 俺たちで、俺たちの世代で、もう一回、新日本プロレス、大爆発させてみようや!」と辻に向かってエールを送った。

 海野にとって次なるテーマは1・4東京ドーム大会におけるIWGP世界ヘビー戦。左足首の具合が気になるところではあるが、「俺は後先考えてねぇんだよ。今、この瞬間が一番大切なんだ。自分で怪我も公表したんだよ。会社に欠場しろって言われても、無理を押し切って出てんだよ。今、この瞬間を大切にできねぇヤツは、明日なんか生きらんねぇよ」というのが海野の考え。ドーム2連戦に手負いの状態で臨む可能性もあるが、「全部走り抜けて、東京ドーム2連戦、必ずメインを締めて、このやり方が間違えてなかったってわからせてやる」と言い切ってみせた。