年の瀬に130時間ぶっとおしで開催! 80以上のタイトルが集まるRTAゲーマーたちの“草オリンピック”が超人すぎる!

RTA(リアル・タイム・アタック)の国内最大級イベント「RTA in Japan Winter 2022」が2022年12月26日~31日までの6日間にわたって開催される。RTA in Japan理事の中島和希(もか)氏、中村圭宏(Naka)氏に出場作品の楽しみ方やプレイヤーの秘話を聞いた。

#1 0.01秒の戦い! ゲームクリアのスピードを競うRTA(リアルタイムアタック)とは
#2 「連続30時間プレイ」「同一ソフト800本保有」達人に聞くRTAの魅力
#3 102時間耐久のゲームの祭典「RTA in Japan Summer 2022」とは?
#4 星野源も「2021年で一番面白かったエンタメ」と絶賛! 筋肉で約6.7億円を動かしたRTA走者
#5 『ぷよぷよ』にドハマリしてゲーセンで出会った女性と結婚。プロぷよらーが目指すゲーム業界の未来
#6 10年やりこんで知ったRTAの怖さ…連続48時間プレイ、100回以上クリアしたゲームも
#7 ワザの練習だけで4500時間。「スーパーマリオ」にドハマリして世界で2番目の記録達成
#8 『ドラクエⅢ』を遊び尽くす変態級達人たち。350台を超えるファミコン本体収集で見つけた大発見とは…!?

既プレイのゲームこそスゴ技に注目

RTA(リアル・タイム・アタック)とは、できるだけ早くゲームをクリアし、そのタイムを競い合う遊び方である。簡単に言ってしまうとそれだけなのだが、情熱の注ぎ方はプレイヤーごとにさまざま。

研究をきっかけに同じソフトを800本収集するプレイヤー、記録を出すために身体を鍛えるプレイヤー、攻略に有利なバグが生じやすいゲーム機本体を買い集めたりするプレイヤーもいる。

そんなRTAプレイヤーが集まるイベントが、12月26日から12月31日の6日間にかけて実施される「RTA in Japan Winter 2022」だ。
オンラインとオフラインのハイブリッドで行われるRTAイベントとしては国内最大級を誇り、誰もが知る有名タイトルから、Twitterなどで一時話題となった個人制作のゲームまで、多種多様なRTAが約130時間休まずに行われる。

イベントの様子はTwitchで生配信されるほか、後日YouTubeでもアーカイブが視聴できる。とはいえ、たくさんあるゲームのなかからどれを見ればいいか、迷ってしまう人もいるだろう。そんなときはプレイしたことある、もしくは知っている作品のRTAから見るのがおすすめ。自分で遊んだときとは全く異なる動きに、きっと驚くはずだ。

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人気作品「マリオ」シリーズに「ドンキーコング」シリーズ…

例えば、RTA in Japan Winter 2022では『New スーパーマリオブラザーズ 2』のRTAも行われる。

「New スーパーマリオブラザーズ 2のRTAではいくつかのステージに用意されたワープポイントを駆使して最速クリアをめざします。ノンストップでゴールまで駆け抜ける、軽快な操作にも注目ですね。
また、『ヨッシーウールワールド』のRTAも予定しています。このRTAでは本来2人プレイで行う箇所を、両手両足でコントローラーを操作して突破するそうです」(中島氏)

ほかにも、RTA in Japanでは、リレー形式のRTAやレースも行われる。

「大トリでは『Donkey Kong Country』『スーパードンキーコング2』『スーパードンキーコング3』の3タイトルで、3人のプレイヤーが順番にプレイするRTAリレーを開催予定です。
ドンキーコングシリーズはとくに正確な操作が要求されるゲームなので、高度なテクニックの数々が見られると思います。『スーパードンキーコング3』のプレイヤーは数ヶ月前からこのRTAを始めたらしいのですが、その間ずっと練習を続けて世界一位を取ったそうです」(中島氏)

ドンキーコングシリーズのRTAは世界でも高い人気を誇り、発売から25年近く経つ『スーパードンキーコング3』でも毎年のように記録が更新されている。そんななか、今回RTA in Japanに出場するプレイヤーは2年近くの挑戦で世界一になったというのだから驚きだ。

「初代マリオカートでレースもやります。4人のプレイヤーが集まるのですが、どの方も熟練のドライバー。
また、初代のマリオカートは操作性もシリーズ最新作と比べると非常に悪く、ドリフト後のミニターボもありません。そういった違いも楽しんでいただければ」(中村氏)

「強いキャラ弱いキャラもある程度決まってしまっていて、おそらく全員、作中最強クラスのキャラクターであるクッパで走るんじゃないかなと思います」(中島氏)