練習もラウンドも快適にできるこの季節。コースに出かける前にスイングを見直してみては?
体やクラブを意図どおりに動かせるプロからのヒントで、スイングを仕上げてから行きましょう!
チャックリする人、必読!コックを使うのはNGじゃない!
手元が先行し、ヘッドが遅れて下りてくることでタメが作られる
アプローチの場合、ヘッドを思い切り加速させる感覚はありませんが、手元を先行させてヘッドがやや遅れて下りてくる感覚は絶対に必要です。小さいスイングでもタメを作ったほうが、ボールを正確にとらえやすくなります。
手首を固めてノーコックで打つスイングではタメがつくれません。チャックリが出る人はこれが原因。インパクトで手首が伸びてしまうからチャックリするのです。コックを使ってバックスイングしたら、手首の角度をキープしてハンドファーストでインパクトする。ヘッドの入射角は鋭角ではなく、ゆるやかな円弧を描きながら加速させて打つと、きれいに振り抜けますよ。
テークバックでコックを使って振り上げたら、インパクトまでコックをほどかないイメージで振り下ろす。肩の回転と同調して腰のベルトを水平に回す意識で回転すると上下動が起こらないので、構えた位置に手元を戻してインパクトできる
ノーコックで打とうとすると手首が硬くなってしまう。タメがなくなるとヘッドが先に落ちてしまい、ボールの手前をダフりやすい
クラブを丸く振る意識をもつと、ダウンスイングで手首のタメがキープできる。フォローでもクラブをスムーズに振り抜ける
(野仲)直線ではなく“丸い円”を意識する!
いかがでしたか? 手首のタメを意識してアプローチでのチャックりを防ぎましょう!
野仲茂
●のなか・しげる / 1970年生まれ、神奈川県出身。173cm、75kg。92年にプロ転向し、2010年の関西オープン優勝。昨年秋にシニア入りし、コスモヘルスカップでいきなり2位タイなど活躍。今年は初優勝に向けて闘志満々だ。横浜CC所属。
構成=小山俊正、鈴木康介、三代崇、編集部
写真=圓岡紀夫、相田克己、高橋淳司