ボールを低く転がす、あるいは高く上げて寄せたいときは、「右手のグリップがポイントです」と教えてくれたのは、多くのアマチュアゴルファーをレッスンしてきた横山清人プロ。
右手の握り方によってクラブの入射角が変わり、出球の高さを操作できるそうだ!
ウエッジの寝ているロフトどおりにインパクトできる
右手のひらを上に向けて振るとフェースも上を向く(画像左)
→右手首をリリースして右手のひらをさらに上に向ける(画像右)
バンカー越えなどボールを上げたいときや、ピンが手前で高さで球を止めたいときは、ロフトが寝ているSWを使います。56~58度あるロフトを立てずに打つには、ハンドレート気味でインパクトするのが重要なポイントで、そのためには右手のひらをやや斜め上に向けるストロンググリップが有効になります。
低く転がすアプローチとは違い、右手首は甲側に折ったり、右手をインパクトで急激に閉じたり、開いたりする必要もありません。終始、右手をややストロンググリップにしてできた「右手が開いた状態」をキープしてスイングする。フォローでは、右手のひらが上を向くように振り抜くのが目安となります。
フォローで右手のひらを横や下に向けず、上に向ければフェースも上を向く。ロフトが寝た状態をキープできるのでボールが高く上がる。
右手のひらをグリップの下から添えるように握ってから、親指と人差し指の付け根は締めるのがストロンググリップ
両腕とシャフトで大文字の「Y」を作る
ボール位置はスタンスの中央か左カカト内側。手元を体の中心にセットして、大文字の「Y」の形で構える。
インパクトは手元よりヘッドを先行させて打つ。手首を返さず、ヘッドを低い位置から高い位置へ振り抜いていこう。
いかがでしたか? 横山プロのレッスンをぜひ参考にしてください。
レッスン=横山清人
●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京ゴルフスタジオ、フォーシーズンゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。
構成=三代 崇
写真=中野義昌
協力=新武蔵丘ゴルフコース