『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』製作陣が本作の魅力を紐解く特別映像

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ最新作となる長編アニメーション『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日公開)。本作より、特別映像と場面写真が到着した。


【写真を見る】実写と見間違うほどの美麗な夜空に輝く銀河と建造物 / LOTR TM MEE lic NLC. [C] 2024 WBEI
『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は『ロード・オブ・ザ・リング』(01)の知られざる200年前の伝説の戦いを映画化した長編アニメーション。このハリウッド超大作の監督に抜擢されたのは「東のエデン」、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」で知られる神山健治。製作総指揮には、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを手掛けたピーター・ジャクソン、プロデューサーとして同じく全シリーズの脚本を手掛けたフィリッパ・ボウエンが名を連ねている。

このたび解禁されたのは、本作の魅力を貴重な製作風景や絵コンテとともに紐解いていく特別映像。実写3部作の大ファンを公言する監督の神山は、本作の話が舞い込んだ時、原作者のJ・R・R・トールキンが作り上げた世界観をいかにしてアニメーションに落としこむかをまず考えたという。実写3部作の脚本、『ローハンの戦い』の製作&脚本を手掛けたボウエンは原作の「指輪物語 追補編」に登場するヘルム王とヘルム峡谷のエピソードにずっと魅了されていたようで、シリーズを通してのキーポイントとなる本シーケンスの映像化にあたり、白羽の矢が立ったのが日本アニメーションの第一人者、神山監督であるのは必然なことであったことを説明する。それを裏付けるように、彼がシリーズを通してのスタッフ陣からも絶大な信頼を置かれている様子がうかがえる現場の雰囲気も映しだされ、さらには実写3部作の監督を務めたジャクソンと神山監督の仲睦まじい姿も収められている。

本作のアニメーションは日本の製作スタジオ「Studio Sola Entertainment」のトップクリエイターたちの手により全て手描きで作り上げられた。手描きというクラシカルな手法について神山監督は「手描きのアニメーションを一般の観客が観たときに、無意識に感じるすごさある」とこの製作方法の特有性を解説。一方ボウエンは「『ロード・オブ・ザ・リング』すべてのファンに観てほしい。アニメーションだからこそあなたの想像を必ず越えていく」と太鼓判を押している。


角笛城の上空を優雅に飛行する大鷲 / LOTR TM MEE lic NLC. [C] 2024 WBEI
またあわせて手描きアニメーションならではこだわりが詰まった場面写真も解禁。誇り高き騎士の国ローハンの騎馬隊の軍勢を写しだした圧巻のカットや、オークの手に渡った金色の指輪、 主人公ヘラ(声:小芝風花)と彼女の兄で第二王子のハマ(声:入野自由)がそれぞれの愛馬に跨りながら何かを見つめる姿、角笛城の上空を優雅に飛行する大鷲の姿、実写と見間違うほどの美麗な夜空に輝く銀河と建造物など、本作を象徴するシーンの数々が切り取られている。

全米3000館以上、さらに全世界で数万スクリーンに及ぶ拡大公開が決定している本作。アニメーションで表現される壮大な世界観をスクリーンで堪能してほしい。

文/スズキヒロシ