女性の力で社会を変える「草の根リーダー」に贈る賞、受賞した5名の挑戦を紹介

性の多様性を尊重する社会づくりを目指す

最後の入賞者は、プラウド香川の藤田博美さんです。藤田さんは、1995年に香川県で女性同性愛者の団体を発足。最初は仲間たちとの交流の場だったのが、次第に他の性的少数者も参加するようになり、性の多様性を尊重する社会づくりを目指して活動する団体として発展。今では交流会にとどまらず、講演会や研修、相談窓口、2005年からは毎年香川レインボー映画祭を主催するなど、さまざまな角度から社会への啓発・発信を行い、その活動は多岐に渡っています。

プラウド香川を主宰する藤田博美さん

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大賞はCHARMの青木理恵子さんに

5名の入賞者から大賞に選ばれたのは、CHARMの青木理恵子さん。受賞に際して、今回の受賞の意義を語ってくれました。

「フィッシュファミリー財団の賞のことは今回初めて知りましたが、このような賞を設けていることに感銘しました。私たちは、一人ひとりの無視できない問題に向き合うところから活動を始めています。それは決して、企業の営利とはつながるとは限らないため、こうしてスポットライトを当てられることは多くはありません。ただ、小さな存在に寄り添いながら歩んできたことを見てくださっていた方達がいることを心強く思います。

“草の根”というのは一つひとつは細くて頼りないかもしれないが、互いに重なり合うことで上の茎をしっかり支えています。私たちも、そういう存在であり続けたいし、他の草たちと重なって、さらに強くなっていきたいと思います」

強い思いを持って社会変革に取り組んできた女性たちの“草の根”が、近いうちに大きな花を咲かせる未来につながっていくことが期待できそうです。