ひと袋1000円の「超高級もやし」を食べてみた / 800年の歴史を持つ青森県『大鰐温泉もやし』

青森物産展に立ち寄った時のこと。売り場の前で「マジかよ……」と呟いたあと、筆者は絶句してしまった。

というのも、一般的には節約食材の代名詞とも言える野菜 もやしが、そこでは税込980円で販売されていたからだ。「たかが」と言うと失礼なのだが、それでも “もやしとしての価格” と考えると大きく相場外れなのは間違いない。

──果たして、この『大鰐(おおわに)温泉もやし』には1000円の価値があるのか? 実際に購入して確かめてみた。

【写真】長さを計測してみたらすごいことになっていた!

・1000円のもやし

こちらが1000円もやし こと『大鰐温泉もやし』だ。

見ての通り非常に長さがあり、白く伸びる茎は とても暗い場所で育ったとは思えないほどにまっすぐだ。

パンフレットによると、青森県にある大鰐温泉の温泉水と地熱を利用して土耕栽培されているそうで、約400年の歴史があるんだとか。

現在はたった6軒の農家が栽培しているのみということで、頭の中では「そりゃ1000円もするよな」という納得感と「でも、もやしだぜ?」という疑問とがせめぎ合う。

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・調理してみた

大鰐温泉もやしに適した調理方法は、上のパンフレットに6件記載されていた。今回はそれらの中でも、シンプルにもやしの美味しさを味わえそうな「ナムル」に挑戦してみよう。

まずはもやしを束ねている藁(!)をほどいて水洗い。

水をためたボウルでサラッと3回ほど洗うだけでOKだ。

丸ごと茹でて冷ましたら、

食べやすいサイズに切りわけ、しょうゆ・ごま油・塩こうじ・塩と混ぜ合わせる。

お皿に盛ってごまをかければ完成だ!