肥後橋の新しいランドマーク。コースで、大阪ネオとんかつ『京町堀 なかむら』

 近頃“大阪ネオとんかつ”が巷で話題になっている。
 中心となり世に広めたのは中津『とんかつ乃ぐち』の野口典朗さん。『とんかつ乃ぐち』では、カウンターの目の前でとんかつを揚げ、1貫ずつ提供するコースの店だ。

 その野口さんのプロデュースで、同じくコーススタイルで2024年6月に開店したのが『京町堀 なかむら』だ。とんかつ好きならご存知であろう、千林『とんかつ中村』の中村智治さんが店を弟子に任せ、京町堀のこの店のカウンターでとんかつを揚げている。

 とんかつと言えば定食スタイルがこれまでの常識だったが、コースで供するメリットはたくさんある。常に揚げたてが食べれること。部位ごとに食べ比べができること。同じ味に飽きずに、最後までペロッと食べられること。

 この日のランチ、最初に提供されたのは「林SPFポーク」という種のヒレ。部位だけでなく、ブランド豚の種類も様々だ。ヒレは柔らかくジューシー。こんなに分厚く、しかも揚物なのに全然しんどくない。

 次に出てきたのは、「岩中ポーク」の肩ロース。そして、「三右衛門」のシンタマ、「甘とろ豚」のロース、「雪沢ポーク」のロースと続き、〆まで。〆のメニューは、かつ丼かメンチカツカレーからチョイスが可能。最後の最後までワクワクが止まらない。

 完全予約制。毎月1日の23日に翌月分の予約をWEBで受付開始している。予約は争奪戦なので十分に親指を鍛えて、当日は5分前から待機が吉。

『京町堀 なかむら』

住所/大阪府大阪市西区京町堀1-17-9アスキュービル1階

※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。

あまから手帖=https://www.amakaratecho.jp/amakaratecho/