スマホの普及によって便利になったことはたくさんあります。買い物もそのひとつで、昔ならわざわざ買いに出かけなければならなかったけど、今では手元のスマホをワンクリックするだけ!
ハードルが下がったのは嬉しいことですが、買い物が簡単になったことで生まれる弊害もあるようです。いまあなたがスマホで買おうとしているそれ……本当に必要なものですか?
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドキュメンタリー映画『今すぐ購入: 購買意欲はこうして操られる』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
あるショッピングサイトのシステムづくりに尽力していた1人の女性。ユーザーが製品やサービスを利用したときに得られる体験(UX:User Experience)をデザインする「UXデザイナー」として精力的に働いていましたが、本当に必要なものを買うのではなく「過剰な消費」を促していることに気がつき、ふと疑問を覚えるのです。
買い物が便利になればいいと思っていたけれど、本当にこれでいいの? この消費活動が行き着く先ってどこだろうーーー。
巷のブランドや企業では、人々に消費させるためにさまざまな取り組みをおこなってきました。
買え。捨てろ。また新しいものを買え。意図的に、そして巧妙に、人々にメッセージを送り続けてきた結果、私たちの暮らしと世界に甚大な影響を及ぼすことになるのです。
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【ココが見どころ!】
<その1:ネットショッピングのからくり>
すっかり私たちの生活に根づいたネットショッピングですが、その背景には人間をコントロールありとあらゆるすべが隠されているといいます。
ポイントは「いかにマメに、いかにたくさん買わせるか」。そのために、購買意欲を刺激するシステムをいくつも張り巡らして、ポチっとされる瞬間を待ちわびているのです。
きっとあなたも、ネットショッピングをしている最中に「〇〇円以上は送料無料」「こちらもおすすめ」「よく一緒に購入されている商品」といった文面を見たことがあるはず。そしてそれこそが、巧妙に仕組まれたワナなのですよ。
<その2:衝撃映像連発!消費の先にあるものとは…>
企業はたくさん利益が欲しいので、あの手この手でたくさん買わせようとします。
本来なら長く使えるものを壊れやすくしたり、わざとバッテリー交換できないようにしたり。まだ新品だろうが賞味期限が残っていようが、余っている在庫も躊躇なく処分して、また新しいものをつくっては販売するのです。
その果てに生まれるものは……気が遠くなるほど大量のごみと、健康リスクを冒して廃棄活動をする人々の姿でした。すべてを目の当たりにしたとき、ショックで言葉を失う人もいるかもしれません。
<その3:「ちょっと待てよ」と立ち止まるきっかけになりそう>
今現在も、世界各地で途方もない量の製品が生み出されています。
おびただしい数のスマホや電化製品、一生かけても着られないほどの洋服と靴、バッグ。こんなにつくって一体どうするのだろうと思うけれども、誰かが買い続けるかぎり企業はつくり続けるのです。
ちょうどセールのシーズンということもあり、毎日せっせとお買い物に励んでいる人もいることでしょう。おそらく、本作を鑑賞すれば物欲をかなり抑えられると思うので、ショッピングサイトでポチる前にNetflixの再生ボタンを押してみて。