ある日、焼きそばを作っていた時にふと思ったことがある。
焼きそばって「そば」って名前がついてるのに、使ってる麺はそばの麺じゃないよな。そば粉でできているあのそばで、焼きそばを作るんじゃダメなのかな?
気になったので、実際に作って確かめてみることにした。
・へぎそばで焼きそば
せっかくなので、今回は「へぎそば」で試してみることにした。
知らない方のために説明しておくと、へぎそばとは筆者の地元である新潟県のご当地グルメだ。「布海苔(ふのり)」という海藻が使われていて、薄い緑色をしているのが特徴。
名前の由来は、「へぎ」という器に盛り付けられることからきているそう。その盛り付け方もとっても綺麗なので、新潟を訪れる機会があったら是非食べてみてほしい。
それではそんなへぎそばを、さっそく焼きそばにしていこう。まずは乾麺のへぎそばを普通に茹でて……
フライパンで肉やキャベツなどの具材を炒める。
そこにへぎそばを投入し、ソースを絡めてさらに炒める。
最後に器に盛り付けて、青のりやかつおぶしをトッピングしたら……
完成!
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・実食
……うん、焼きそばだな。
麺に色がついているから多少は見た目に違いがあるんじゃないかと思っていたのだが、ソースの茶色が想像以上にいい仕事をしている。どう見ても焼きそばの麺にしか見えない。
青のりやかつおぶしがかかっていることも相まって、焼きそばとしての完成度はかなり高めだ。
見た目のクオリティはほぼ満点だけど、果たして味の方はどうなんだろうか。
いくらソースで味付けをしているとはいえ、やっぱりそば独特の風味がするのかな? ドキドキしながら食べてみると……
…………焼きそばだな。
濃厚なソースの味、青のりとかつお節の風味。いつものおいしい焼きそばがそこにはあった。
ソースの強い味にかき消されているのか、そばの風味は一切見当たらない。
強いて言うなら若干もちもち具合は薄めかな? と思ったけど、ほぼ誤差みたいなものだ。
普段から焼きそばをたくさん食べている人ならもしかしたら違いが分かるのかもしれないけれど、筆者の舌では何も感じ取ることができなかった。
何も言われずにこれを出されたら、なんの疑いもなく普通の焼きそばだと思うだろうな。濃厚で具だくさんの焼きそばをたっぷり食べられて満足でした。